第566話 見合い話3
ユリアンネ、カミラ、ゾフィの3人が恋バナをしているところに、フェザーが入ってくる。
「びっくりした。フェザーか」
「あ、すみません。ノックもしたのですが」
「え、あ、うん。そうよね。それより」
次のターゲットを見つけたカミラがフェザーを座らせる。
「え?恋人や婚約者ですか?いますよ、国に戻れば婚約者が」
「嘘!」
「私が生まれたときから決まっている感じでしたが」
「好きなの?その人のこと」
「恋愛の意味ですか?それはまだ実感は無いですが、子供のときからずっと婚約者と言われて仲良くしていた相手ですので。このまま友達のような感じで結婚して子供を産んで育てるのかもしれないですね」
フェザーの感覚がわからない3人だが、その国の風習などかもしれないし、本人がそれに忌避感がないのであれば余計な口出しはしないでおこうと、互いの目を見て頷く。
一方。落ち込んでいるシミリートを囲んでいるジーモントとヨルク。
「そうか、相変わらずユリに振られたか」
「姑息な手段を使おうとしたからだろう?どうせ先輩の入れ知恵だろう?」
「う……」
「賢いユリにそんな手が通じると思ったのか?いつものように真っ直ぐ行っておけば、まだ良かったのに。嫌われるぞ」
「それは……というか、お前達もどうなんだよ。カミラやゾフィは」
「うん?まぁ仲良くしているつもりだぞ」
「俺も買い食いを誘っているだろう?」
「はぁ……」
そこにシャドウが来るが、彼も国には婚約者が居て、帰国すれば多分結婚することになると聞いてなおさら落ち込むシミリート。
そこにドロテアが食事の準備をしましょうか?と声をかけようとやってくるが、空気を読んで食堂に戻っていたようである。
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