第436話 コルバック再び
メイユで消耗品の調達や武具の手入れ、大量消費したポーション調合などを行った一行。
武具の手入れの際に確認した≪吸血≫ダガーは高級中位のままであった。
「成長のルールが分からないわね。上になるほど成長しにくいだけかな」
「まぁ最高でもAランク魔物ばかりだったからか?」
「おいおい、次はSランクってドラゴンか?勘弁してくれよ」
「ま、自動修復して壊れにくいなら投擲するにも気が楽で良いや。≪麻痺≫の方は傷が目立ち出したから」
「そこはシミが丁寧に扱うべきでしょ」
戦闘続きであった山脈越えを終え丸一日以上の休息も取れた後は、王国魔術師団の護衛を続けて引き受けて一つ東のコルバックの街を目指す。
シミリートたちは、迷宮都市トリアンを出て王都を目指すときに逆方向で進んでいた街道である。北にある魔の森(セルヴ大森林)も途中でなくなり安全になって行くはずである。前回は、この辺りでは日頃にそれほど居ないはずのオークが襲って来たことを思い出す。
「そういえばコルバックから、シャドウとフェザーが一緒になったんだよな」
「そうそう、最初はあまり会話できなかったけれど」
「彼らは無事に国に帰れたかな。ストローデ領の独立騒ぎに巻き込まれていなければ良いのだけど」
「クロリスさんところの専属冒険者ウィンデルさんたちが一緒だから、何があっても大丈夫だろう」
「そうだね」
以前は商人たちの馬車と一緒に移動であったが、今回は全員が騎乗した移動であり、前回の3日もかからない。ただ流石に1泊もしないことにはならず、野営を行う。
「ハイオークになれると、オーク肉でも残念感があるよな」
「ヨルク!またそういうことを言うから……」
期待通り?に、オークによる夜襲はあるが、このメンバの敵ではなくあっさりと片付けた後はしっかり睡眠を取ることができている。
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