第402話 不死者ダンジョン進行3
不死者ダンジョンで一夜を明かした一行は朝食の後、いよいよ最後の階層のはずの地下3階に足を踏み入れる。ここも地下2階と同様に石が積まれた通路タイプであった。
「なんか肌寒いな」
「情報ではCランク魔物の幽霊(ゴースト)なんだよな?」
「あぁ、ゴーストは通常武器でも武技なら攻撃可能らしいが、Bランクのレイスは魔法か魔剣などでないと攻撃が効かないらしい。地下2階までの感じだと、ゴーストだけでなくレイスも間違いなく出てくるだろう」
「って俺たちは武技も使えないからな。ユリとテアの魔法、シミリートの武技か魔法の槍、カミラの魔法のショートソードに期待かな。俺の魔法のバックラーで防御はするが攻撃は難しいだろうし」
「そうね。私の≪遠射≫のショートボウは、矢に魔法効果があるという扱いにならないでしょうし、ヨルクと一緒にポーションを持った回復役を頑張るわ」
「それが、ゴーストとレイスは物理攻撃ではなく精神的な攻撃だから傷回復ポーションでは効果がないらしい。だから、いつもなら俺が預かっているユリの魔法のダガーを1本ずつ念のために持っていてくれ。無理に攻撃に参加しなくて良いから」
「念のため≪火球≫のスクロールも用意しておいてね」
「わかったわ」
そして予想通り地下3階でも手前の方はゴーストだけであったが、奥の方ではレイスも現れる。
「くそ!流石に3体も出てくると面倒だな」
シミリートが≪頑丈≫のカイトシールドで守りながら≪刺突≫のショートスピアで攻撃しているが、飛び回る相手で攻撃しづらいのと、レイスはゴーストより体力もあるようで倒すまでに必要な攻撃回数が増えて苦戦する。
ユリアンネとドロテアもそれぞれ攻撃魔法を使用するが、同じくBランク魔物らしい体力に対して戦闘が長引いてしまう。
まともな攻撃手段と戦闘力がある2〜3人が奮戦する中、ジーモントが魔法のバックラーで残りの仲間を守っていたが、自身がレイスの攻撃を受けてしまう。
「ジモ!」
カミラの氷のショートソードが最後のトドメとなったようで、皆が駆け寄る。
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