第394話 エックハルトへの相談
使い魔シルヴィスが完成した後は、まだまだ真夜中であり朝まで交代しながら野営を続ける。
そして夜が明けると朝食より先に戦馬たちのところに戻り合流してから食事にする。
「ゼラ、待たせてごめんね。魔物たちからライズたちを守ってくれたのね。ありがとうね」
「狼の死体があるってことはそうだよな。よし、討伐証明部位と魔石以外は全部食べて良いぞ。よくやった」
森の入り口に近いとはいえ、やはり魔の森と呼ばれるセルヴ大森林であったようで、何体かの狼が襲ってきたようである。ただ、Cランク魔物でもある戦馬が3体いたので無事に撃退したのだと思われる。
魔の森、セルヴ大森林での用事も終わったのでフスハレの街に戻る。
「じゃあ冒険者ギルドに行こうか。森で倒した魔物の討伐報告もだけれど、エックハルトさんたちが居るかな」
「ときどきは山脈に魔物狩りに行っているみたいだしね」
その心配は杞憂(きゆう)、とりこし苦労だったようである。
まだ午前中にも関わらず、エックハルトたちの周りには冒険者たちが取り囲んでいる。
「エックハルトさん、シグランさん」
「あらあなた達は。個室に移動しますか?」
シグランはこちらのことを覚えてくれていたようである。
「いえ、この場でも結構です。数日後に実施予定の大集団による魔物退治に参加予定ですか?」
「え?何のことでしょうか?」
「おい兄ちゃん、流星さん達はさっきこの街に帰って来られたところだからご存知ないと思うぞ」
「それは失礼しました。王国魔術師団の皆さんが冒険者の皆さんと一緒に魔物討伐を計画されているのです」
「なんか面倒な感じだな」
「エック!」「詳しく教えていただけますか?」
相変わらずシグランが諸々を決める役割分担のようである。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます