第2話 運命
(やばい、高校生活終わった.....)
俺、木村勇人は生活できなくなるかもしれない場面に直面してしまった。
クラスの陽キャ、立花凛に「おとわっか」の話で盛り上がっていたところを見つかっ
てしまった。
(正直もう普通に生きられる気がしないし、十字架ささげとこ)
俺が天の父に十字を切ろうとした瞬間
「楽しそう!私も混ぜて!」
と俺らがさっきまで儀式をしていたところに乱入してきた。
(こいつがあほでよかったぁ!)
けれど無視するわけにいかず、適当に踊った結果、インドネシアの少数民族の舞踊みたいな謎の結界が形成された。
「あの、凛さん?」「凛でしょ?」
「凛?」「何♡?」
「これは別にダンスじゃなくて.....。」
ネットミームで喜んでいたなんて口が裂けても言えない。
「これはおとわっかだよ!」
(おいっー!!!!!!!!!!)
銀魂腐女子のような叫び声を心の中であげ、俺は林をにらむが、
「これはね、ネットミームの1つだよ」
陽キャに反応してもらえてうれしいのか、もう目がハートだよ。
「何それ、面白そう。もっと教えて!」
(え?)
(こいつ、今までの奴らと反応が違うな)
今までおとわっかを知った女子は大体、ゴキブリを見る目で俺を見てきたのに。
特に野獣先輩とか。あの子は女の子なんだぞ!
(しかしこいつは、教育すると化けるゾ)
「Let’s ネットミーム強化合宿やぁりましょう!ってなるじゃないですか!」
俺は大声でヒカマニ語録を叫び、2人を公民館へ連行していった。
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