第13話 トースト実食


「まあまあまあ!!」



 マザーが来てくれた頃には、トーストが出来上がっていて。


 お茶会のようなセットを見て、マザーも喜んでもらえたわ!!



「マザー! これがあたしのパンなの!!」


「まあ、そうなのですね?」



 クラットのお兄さん達が綺麗に焼いてくれたトーストは、とっても美味しそう!!


 ジャムも、



 いちご


 ブルーベリー


 木苺


 マーマレード



 って、ケイミーのお姉さん達がたくさん用意してくれた。


 あと、しょっぱいものもって……お母様がお得意のカッテージチーズや卵サラダも!!


 これ、全部パンのためよね? すごいわ!!



「マザー、私達もまだなんです! 早速食べましょう!!」


「もう我慢出来ない!!」


「……俺も」


「ふふ。チャロナ様のパンも大変に美味しいですものね? その御息女の腕前となれば、期待してしまうでしょう」


「ありがとう!!」



 材料をミアのホームベーカリーに入れて焼いただけだけど。


 お母様とロティとは違っても。


 あたしのは、あたしの出来たことだから!


 ここは……ありがとうだよね?


 みんな、笑顔になってくれたし!



「トーストも久しぶりですね」



 マザーは丁寧に、バターとかジャムを塗っていく。伯父様やクラットのお兄さんは、それぞれジャムたっくさんだけど。


 でもでも、あたしもいちごジャムたっぷりのせたわ!!


 ミアもブルーベリーがいいからって、たっぷりのせてあげた!!



「「「「「『「いただきます!(しゅ!)」』」」」」」



 で、簡単にお祈りして食べたら!!


 サンドイッチでも美味しかったけど!!


 カリカリふんわり。


 甘くてしょっぱくて!!


 お母様と、ちょっと同じくらい……でも、すっごく美味しい!!


 美味しいわ!!



【『さくっと、ふんわりトースト』


 ・食事=50pt



 レベルアップしました!!


 次のレベルまで500pt



 】




 なんか……ふわーっとしたけど。


 体が軽い気がした?


 すぐに終わったけど……あたしはふわーが消えたら、またもぐもぐトーストを食べ始めた。



『みゅ! レベルアップでしゅ!』


「なんだって!?」



 ミアの言葉に、あたしよりも伯父様の方が驚いていたわ。



「レベルアップ?」


「うむ。チャロナが言うには……作り手の技術が上がるものだ。ナビであるミアのレベルまで上がれば、もっといろんなパンが作れるかもしれない」


「ヘー!」



 もっともっと……パンが作れるの!?



「まあ! それは素晴らしい!」


「ですと、殿下。レシピは私達がチャロナ様からお教えいただいたものを……ここでは、リーシャ様にお伝えして、異能ギフトで作っていけば」


「うむ! 差し入れ再開もだが……君らの技術向上にも繋がるだろう。我が妹は育児にかかりきりだからな」


「「「お願いします!!」」」



 あたしの出来ることが増えたけど。


 でも、せっかくなら……サリー姉達も一緒がいいなあ?

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