第59話  第一開発部

 夏江たちは,転移で,夏江のアパートに戻った。夏江のアパートといっても,華丸私立高校で借りているアパートだ。1週間以内にこのアパートを引き払わないといけない。東都に戻れば,これまで借りていた夏江のアパートがある。でも,そこには,今日の夜,多留真が来る予定だ。


 さて,ランザたちをどこにかくまうか?マキのマンションにしようかとも考えた。でも,マキにランザたちを預けるのも嫌だ。折角の有能な部下が手に入ったばかりだ。みすみすマキに引き渡すのは避けたい。


 いろいろ考えて,ふと,臨時理事長のランに会いにいことにした。彼女なら単身住まいだし,ちょうど退職金を受け取りに行くという名目もある。もっとも,最近は銀行振り込みなのだが,そんなのどうでもいい。理由さえつけばいい。


 夏江は,高校の事務に連絡してランの住所をゲットした。そして,霊子たち3人を連れて,ランのマンションに向かった。


 マンションなので,まず外門のセキュリティをクリアしなかればならない。ランの部屋番号は4014号室だ。ちょっと縁起の悪い番号だ。その分,賃貸費用が安く済むらしい。


 こんな高級マンションなど住んだことがない夏江は,勝手が分からなかった。霊子たちにわかるはずもない。


 しばらく,その場で呆然としていると,ひとりの若い男性がそのマンションに入ろうとしていた。夏江は,彼に声を掛けた。


 夏江「あの,すいません。こちらにお住まいの方ですか?」

 若者「はい,そうですが」

 夏江「わたし,夏江といいます。警察官です」


 夏江は,警視庁との顧問契約を記した手帳を示した。一見して,警察手帳と似ているので素人にはその違いなど分からない。


 若者は差し出された手帳を見た。彼はすぐにそれが偽物だとわかった。悪事を働くものにとって,それくらい必須知識だ。でも,そんなことを顔に出さず,すぐに夏江の超爆乳に目を移動させた。鼻の下が長くして顔を赤らめた。そうすることで,普通の無垢な青年を演じた。


 夏江「実は,ここの4014号室の住人に聞き取り調査をしたいのですが,このマンションの中に入る方法がわかりません。案内していただけますか?」

 若者「ええ,それくらいならいいですよ」


 若者は,警察の捜査に協力するのは市民の義務だと思って快く同意した。若者の導きで,夏江たちは外門のセキュリティを通過して,マンションのエレベーターに乗った。4階に着いて,4014号室まで案内された。


 若者「この部屋だと思います。では,わたしはこれで失礼し,,,」

 夏江「あの,すいません。ちょっとだけ待っていただけますか?」


 夏江は,若者にその場で待ってもらった。このことは,若者にとって,内心,ラッキーだと思った。たぶん,この時間帯なら仕事に行って留守している可能性が高い。ならば,自分の部屋に来てもらう可能性が生まれると期待した。


 夏江は,4014号室のチャイムを鳴らした。案の定,ランはまだ帰っていなかった。まだ午後2時頃だ。サラリーマンなら,まだ仕事している時間だ。


 夏江は若者に向かって言った。


 夏江「あの,どうやらまだ帰っていないようです。大変申し訳なのですが,あなたの部屋でしばらく休ませていただければ嬉しいのですが,ご迷惑ですか?」

 

 その若者はひとり暮らしのように見えた。恋人もいない感じだ。そんな状況で,超爆乳の夏江からの誘いに断れる若者はまずいない。彼は二つ返事で同意した。


 彼の部屋は5階にあった。彼は,夏江たちを自分の部屋に入れた。そして,ドアをしっかりと内側からカギを掛けてロックした。つまり,内側からでも,カギがないとドアを開けれないことを意味する。彼は,今から自分の本性をさらけだして,彼女たちをひとりずつ料理するつもりだ。


 だが,世の中,自分の都合通り運ばないこともある。


 彼は,霊子に後頭部を『霊力の腕』で強打されてその場に倒れた。さらに,霊子は,彼の体に霊力を張り巡らせて,精気と寿命エネルギーを奪っていった。彼は,外見が25歳前後だったが,みるみると老いていって,50歳に迫ろうかという初老のような顔付きになってしまった。彼の人生は奪われてしまったといっても過言ではい。


 霊子は,肌を接触しない条件では,せいぜい20年くらいの寿命を奪うのが精一杯だ。もし,エッチできる場合には,ミイラ化にまでもっていけただろう。


 その若者の変化を見て,ランザとシャーラが驚きの声を挙げた。


 ランザ「ええーー? 若者が老人に変化してしまったわ」

 シャーラ「もしかして,霊子がやったの? これって,れっきとした犯罪じゃないの?」

 夏江「寿命を奪うのって,霊力使いの技なのよ。魔法については,『魔法乱用罪』というものが最近設定されたらしいけど,霊力については,まだ,何も設定されていないのよ。つまり,霊子を裁く法的根拠がないってことね」

 シャーラ「ということは,霊子は,若者から寿命を奪い放題ってこと?そんなの許されるの?」

 夏江「そうね,,,許されるわ」


 夏江は,自分もさんざん奪ってきたので,『許されない』なんて言えなかった。


 夏江「この若者は,運が悪かっただけのことね。まあいいわ。冷蔵庫にあるものでも,適当に食べましょう」


 夏江は,冷蔵庫のそばに来た。奇妙なことに,大型冷蔵庫と大型の冷凍庫があり,共にカギがかかっていた。


 夏江「ええ?鍵付きの冷蔵庫と冷凍庫? 何これ?」

 

 この部屋の異様さに真っ先に気がついたのは,鼻の効くランザだった。


 ランザ「わたし,この部屋に入ったとたん,人間の血の臭いがプンプンしているのに気がつきました。消臭剤を使っているようですが,マスキングタイプの消臭剤なので,実質,血の臭いは消えていません」

 

 ランザの説明を聞いて,夏江は,なんかヤバイと感じた。変に物に触ってしまうと,嫌なイメージが飛び込んできそうで,どこにも触りたくなかった。


 コンコン!


 ドアをノックする音が聞こえた。夏江たちは音を立てないでじっとした。訪問者が去ってもらうことを期待した。だが,それは空しい願いだった。訪問者は合鍵を持っていた。


 ガチャ!(カギでドアのロックが外れる音)


 内側からロックをしているのでドアは開かない。


 「あれ?内側からもロックがかかっているぞ。俺たちが来るって知っているのに?」

 「フフフ,上玉が3人も手に入ったので,そこまで気が回らなかっただろうさ。モレル,念動魔法で内側からドアのロックを解除しなさい」

 「了解,ボス」


 この会話は,小さい声ではあったが,夏江たちにははっきりと聞こえた。ドアの外にある訪問者たちは,魔法使いだ!!


 夏江はとっさに霊子に念話で連絡した。


 夏江『霊子,ドアの向こうにいる男達の寿命を奪える?』

 霊子『寿命を奪うには,わたしから1メートルの範囲内でないとダメです』

 夏江『では,彼らに,ミクロ爆裂魔法陣を頭に植え付けれる?』

 霊子『それならなんとかできます』

 夏江『じゃあすぐに展開して。でも,まだ殺してはダメよ』

 霊子『了解です』


 夏江は,自分の子宮に巣くう霊核に依頼してもよかった。でも,その都度,対価を求められる。今は,霊核よりも有能な霊子がいる。『生きたメリルの指輪』だ。

 

 霊子は,霊力を床に這わしてドアを越えて3名の男どもの靴からこっそりと忍び込んで,背広の裏側を這って首の部分から気づかれないように皮膚に溶け込むように頭部の中に侵入していった。


 霊子『3人の男たちの頭部に植え付け完了しました。いつでも頭を破壊できます』

 夏江『では,わたしの命令を待ってちょうだい。霊子は霊力の流れがバレないようにしてちょうだい。敵は霊力が見えるはずよ。床に這う霊力の帯をうまく隠してちょうだい』

 霊子『了解です』


 ガチャ!


 内側のロックが自動に外れた。そして,ゆっくりとドアが開いた。ドアの外側には3名の男性がいた。


 シャーレは,敵の力量を知りたいので,もっとも低レベルの攻撃を仕掛けることにした。


 シュパー!


 シャーラは,初級レベルにも達しない基礎レベルの氷結の矢で,一番前にいる男に向かって発射した。基礎レベルなら,仮に相手に当たったとしても,小さなビー玉が当たったくらいで,実質的に危害を与えることはない。だから,反撃されることもないだろうとの判断した。

 

 ダーン!


 しかし,その攻撃は,男たちがしている指輪から防御結界が自動的に出現して阻止した。


 シャーラ「え? 自動防御結界? そんな??」

 

 シャーラやランザは暗殺部隊だ。獣魔族の魔法技術は十分に習熟している。自動防御結界は検討されているが,まだ,魔法石の消費量が甚だしく,実用化されていない技術だ。


 3人のボスは,勝ち誇ったように叫んだ。


 ボス「フフフ,基礎レベルの攻撃か? なんとも赤ちゃんレベルの攻撃だ。そんなもの,防御魔法が使えない者でも傷つけることはできん」


 ボス格の男がすぐに反撃をしてこないので,夏江は自分たちを殺す意図がないと判断した。そこで,夏江は彼に向かって口を開いた。


 夏江「あなたがたはいったい何者ですか? 勝手に他人の部屋に入らないでください。警察に訴えますよ」

 ボス「他人の部屋?お前,寝言言っているんだ? この部屋はわれわれの部屋だ」

 夏江「え? うっそーー!」


 夏江は,生来,ウソが得意ではない。それに,すぐに相手のことを信じてしまう。ボスが言ったこともすぐに鵜呑みにしてしまった。用心深い性格なら,『証拠を見せない』とかイチャモンつけるところだ。でも,この場では,夏江の行動が正しかった。変に,イチャモンつけると,この場でバトルが始まっていかもしれない。

 

 ボス「お前達はどこに人間だ? 魔獣族か? ガルベラ女王国か? それとも,,,」


 夏江は,ちょっと気を取り直して文句を言った。


 夏江「人に物を尋ねる時は,自分の素性を明かすのが礼儀だと思います。あなたがたは,いったい誰なのですか?魔獣族なのですか?」

 ボス「どうせ,お前たちは俺たちの性奴隷になる運命だ。それくらい教えてやろう。そう。われわれは魔獣族だ。これ以上,われわれに敵対行動を起こせば,次は容赦はしないぞ。わかったかな?」


 夏江は,敵の能力が不明な状況で,攻撃をしかけるほど愚かではない。


 夏江「わかりました。もう攻撃はしません。わたしたちは月本国の女性です。シャーラは,たまたま魔獣族の若者から基礎の魔法を教えられました。魔力は指輪に残っている魔法石で補っています」

 

 夏江は,嘘の情報を流して相手の出方をみた。


 ボス「その魔獣族の若者とは誰だ?」

 夏江「確か,シレイとか言っていました。彼から魔法を教えられる見返りに,彼をかくまっていました。でも,今,彼がどこにいるのかわかりません」

 ボス「シレイ? そんなやつ,いたか?」


 ボスの仲間も,首を横に振って知らない振りをした。


 この状況をみて,魔獣族といっても情報の共有はまったくされていないことがわかった。


 ボス「今から,お前たちをロープで縛る。抵抗するなよ。抵抗すれば,即,死刑にする」

 

 これには,夏江が反抗した。


 夏江「縛られるのはいやです。あなたがたは,SMの趣味でもあるのですか?」


 この言葉に,男どもがクスクスと笑った。已むなく,ボス格の男がサイレンサー付きの拳銃をポケットから取り出して夏江に向けた。


 ボス「これでも,縛られるのは嫌か?」


 夏江は溜息をついた。その間,霊子に念話した。


 夏江『霊子,あの銃口を霊力の塊で覆ってください。決して,霊力の帯が見えないように張ってください』

 霊子『了解です。大丈夫だと思います』


 透明の霊力の帯は,その男の視覚から隠れるように男の腕を張っていき,銃口を霊力の塊で覆うことに成功した。


 夏江「そんな拳銃,まったく意味はありません。すでに,その機能をバカにしました。すぐにあなたがたを殺さないだけ,ラッキーだと思ってください」

 ボス「何を言っているんだ?」

 夏江「そこから動かないでください。動いたら死にます。霊子,動いたら男を殺してください」

 霊子「わかりました」


 そのとき,後ろにいる男が声を挙げた。


 男「あっ!霊力の糸が繋がっている!」

ボス「何? ほんとうか?!」

 

 男は,指さして言った。


 男「はい,その絨毯の裏側に霊力の糸が来て,靴の裏側から服の裏側に侵入しています!」


 その言葉にほかの男たちが霊力の糸があるかを探した。霊力の糸はすぐに見つかった。ひとりの男がその糸を無理やり切断した。


 ブチッ!(霊力の糸が切断される音)

 

 それと同時にその男は床に倒れた。


 霊子「言いそびれましたが,糸を切ると死にます」


 この言葉にボスは怒りが沸いて拳銃の引き金を引いた。


 ボー―ン!


 拳銃が暴発した。ランザとシャーラはすぐに自分の周囲に防御結界を張った。霊子は自分と夏江の周囲に霊力の防御層を展開して暴発による衝撃を防いだ。


 ボスは自分の顔や体に衝撃をまともに受けて気絶した。霊子は彼から精力と寿命を奪っていった。霊子は非接触状態で20年分ほどの寿命を奪える。獣魔族にとっての寿命は20年くらいかない。つまり,寿命が尽きることを意味した。拳銃を持っていたボスは寿命を失って死亡した。


 ボスの背後にいた男だけが無傷だった。彼は,この状況ですることはひとつだ。命乞いだ。彼の名はモレルと言った。


 モレル「まっ,まってくれ。殺さないでくれ。なんでも言うことを聞く,,,でも,機密を言うと宣誓契約に違反する。契約に違反しないようにして情報をとってくれ」

 夏江「・・・」


 夏江は,ニコッと微笑んで,彼に言った。


 夏江「今から,わたしが質問する。その返答を頭の中でイメージするだけでいいわ。それなら,宣誓契約違反にならないでしょう?」

 モレル「何?それだけでいいのか?」

 夏江「そうよ。それだけよ」


 かくして,夏江は,モレルに夏江たちへ危害を加えないという宣誓契約をさせてから,彼の頭に自分の手を当てて,知りたいことを彼に質問していった。


 彼が頭の中でイメージした内容は以下のようなものだった。


 ーーー


 獣魔族は,新魔大陸で『霊力使い』に辛酸を嘗めさせられた。そのため,この月本国でも,『霊力使い対策』は急務だった。そのひとつに,透明の霊力の刃対策がある。透明といっても,物体に違いなので,近距離センサーに感知することが可能だ。そこで,近距離センサー魔法陣の開発,および,超高速で展開する防御結界魔法陣の開発,この2点が,新魔大陸の獣魔族でも,さらに,この月本国の獣魔族でも,急ピッチで検討されてきた。


 その開発を,月本国の魔獣族が担当する部署が第1開発部だ。


 モレルたちは,獣魔族の第1開発部所属だ。彼らの開発検討すべきテーマは2種類ある。霊力使い対策のための指向性および全方位自動防御結界の検討,および月本国の女性の血,肝臓,卵巣,子宮などからの効率的な魔力抽出方法の検討だ。そして,この部屋は,後者の検討項目のためにある。

 この部屋に若い女性を誘っては,慰めものにしてから殺害して,血液や肝臓を冷蔵庫や冷凍庫に一時的に保管していく。なんとも,残酷的な開発検討テーマだ。尚,慰めものにする行為は,開発検討とはまったく関係がない。単なる性のはけ口だ。


 夏江たちが,この部屋に連れてこられたのは,まさに,彼らの性のはけ口のためと,その後,彼女らを殺して,血、肝臓、卵巣、子宮などから魔力抽出の検討を行うためだ。


 シャーラが初級レベルの氷結の矢を放った際,ボスの周囲に自動防御結界が発動したのは,5回目の試作した自動防御結界魔法陣だ。ただ,欠点として,常にある程度の魔力パワーで防御結界を張る準備をしているので,魔法石の消費が激しいという欠点がある。その改良が主な重点項目だ。


 ただ,残念なのは,開発部内に霊力を扱える者がいないという問題があり,魔法士による魔法攻撃で代用していた。


 彼らの研究所は,ここから車で30分ほど移動した所にある倉庫を借りて密かに検討を行っていた。

 ーーー


 夏江は,霊子に彼を気絶させるように命じた。霊子は,霊力の触手で彼の後頭部を強打して気絶させた。その後,霊子は,彼の精力と寿命エネルギーを奪っていって彼を殺した。夏江は,彼を殺せとまでは命じていないのだが,別に文句までは言わなかった。


 夏江は,ランザとシャーラに恐怖の冷蔵庫と冷凍庫のカギを壊して,中を開けるように命じた。


 彼女らはそんなことしたくもない。でも,その命令に従った。果たして冷蔵庫には,女性の腕、足などの筋肉部分が収められていた。食用にするためと思われた。冷凍庫には,血、肝属、子宮、卵巣などの重要な部分があった。


 夏江は,それらの写真を撮って多留真に送った。後のことは多留真の仕事だ。ランザに3人の魔獣族の死体を指輪に収納させた。床に倒れている老人と化した若い月本国の男はそのままにしておいた。いずれ警察に逮捕されることになるはずだ。


 夏江たちは,この部屋から出ていって,本来の目的であるランの部屋4014号室に行った。しかし,まだ,ランは戻っていなかった。霊子はカギ開けも得意だ。


 霊子は,霊力をカギ穴に開けてカギを開けた。


 ガチャ!


 霊子はドアを開けた。夏江たちは,部屋の中に入っていき,ソファに座って,やっと落ち着いて休息を取ることができた。


 しばらく休息した後,夏江は多留真にラインしようとした。すると多留真からメッセージが入っていた。


 『お前のせいで超忙しい。今夜はそっちに行けない。あっ,そうそう,室長に連絡してくれ。急用があるみたいだ』


 室長とは,警視庁にある超現象捜査室の室長のことだ。夏江が辞めたものの,他に変わりのスタッフが入っていない。だから,室長の部下は,相変わらず,顧問身分で契約職員となっている夏江しかいない。


 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る