第40話 シレイ
林サミコの治療を終えた夏江は,林サミコにそのまま裸でいるように命じた。
林サミコは,なんで裸にいる必要があるのかなんて,もう何も考えなくていい。ただ,夏江先生の言われた通りに行動すればいい。林サミコにとって夏江先生は神様的な存在だ。絶対服従すべき存在だ。林サミコの人生にとって,重大事件である妊娠にしたって,もう悩む必要はない。夏江先生の言う通りに行動するだけだ。
夏江も全裸もままだ。そして,傍で倒れている魔獣族のシレイも全裸のままだ。
夏江には,とっておきの魔法がある。ミクロ爆裂魔法だ。
夏江は,シレイの頭部に手を当てて,『霊核』に命じた。
夏江『彼の頭にミクロ爆裂魔法陣を植え付けた霊力を流し込んでちょうだい。爆破するのはわたしの命令を待ってからにしてちょうだい』
すると,いつもは返事など返ってこないのだが,今回はきちんと返事が返ってきた。
霊核『ふん,もっと丁寧に言ってほしいもんだんわ』
この念話の返事に,夏江は,霊核が感情のようなものを持ってきたようだと思った。精子や寿命エネルギーをふんだんに吸収したためか? 失われた記憶を回復したためか?なんとなく,霊核の能力がかなりアップしたようだと感じた。
その後,夏江はシレイの後頭部に回復魔法をかけて治癒した。しばらくして,彼は意識を取り戻した。
シレイ「え? 俺,気絶してしまったのか?」
夏江「そうよ。あなた,甲阪君の顔をしているけど,魔獣族でしょう? 本物の甲阪君はどうしたの?」
シレイは,現状を詳しく理解しようとした。彼は対霊力使いの戦闘訓練を受けていた。そのため,霊力を観ることができる。自分の頭部から霊力の糸が夏江の手と繋がっているのがはっきりとわかった。
シレイは,自分の身になにか致命的な魔法をしかけられたと思った。状況が判明するまでは,おとなしくすることにした。
シレイ「彼は,ロビーのトイレの中で気絶しています」
夏江「そう?ところで,あなた,魔獣族だとはわかるけど,いったい誰なの?例のソープランドの殺人事件の犯人なの?」
そんなこと言われて,正直に話すバカはいない。
シレイ「いいえ,わたしではありません」
オーラが見える夏江に対して,嘘をつくことはできない。夏江は彼のオーラの微妙な変化を観て,その言葉が嘘か本当かを判断することができる。
夏江「あなた,嘘を言っているわね。わたしに嘘は通用しないのよ。まずは,その変身を解いてちょうだい」
シレイ「嫌だと言ったら?」
夏江は,近くに置いてある茶飲みコップを指さした。そして,念話で『霊核』に丁寧に依頼した。
夏江『霊核様,大変申し訳ありませんが,あのコップをミクロ爆裂魔法陣で破壊していただけますか?』
霊核『ふん,まだ尊敬の念が足りないけど,まあいいわ。ちょっとだけ手伝ってあげる』
夏江の背中から透明の触手が伸び出て,そのコップに接触した。
パリン!(コップが粉々に割れる音)
夏江は,なんとか『霊核』が自分の言うことを聞いてくれてホッとした。
夏江「あなた,わたしの霊力が見えるのでしょう? 触手の先端にミクロ爆裂魔法陣を植え付けたのよ。その魔法陣,あなたの頭の中にもあるのよ。わたしの言うことを言わないと,,,もう分かるでしょう?」
シレイ「・・・」
シレイは夏江の言う通りにして変身を解いた。その顔は,年齢が15歳くらいの青年だ。その顔を見た林サミコが驚いた顔をして叫んだ。
林サミコ「あなた,もしかして金城さんの知人で,わたしに催眠術をかけた人でしょう?」
シレイは,自分が金城ミルカと関係があるという事実は,バレたくなかった。金城ミルカに迷惑をかけたくなかった。なんせ,彼女はオリンピック選手になるかもしれない少女だ。でも,,,もう遅いかもしれない。
シレイは,超爆乳をなんら隠さずにいる夏江に言った。
シレイ「どうしたらわたしを開放してくれますか?」
その言葉に夏江はニコニコとした。つい先程,林サミコを自分の下僕にしたばかりだ。同じようにシレイも下僕にできるのではないかと思った。でもその前に,彼の素性を詳しく知ることにした。
夏江「あなたの名前はなんていうの?」
シレイ「シレイ」
夏江「シレイっていうのね。それで,あなたのこと,詳しく話してちょうだい。あなたの犯罪歴もね。嘘言っても駄目よ。すぐにわかるから」
シレイは,時間稼ぎもかねて,正直に話すことにした。
シレイ「わたしは,今3歳です。2歳半までは,魔獣族の組織で教育を受けました。その後,ある魔獣族の先輩が,この組織から抜け出る方法を教えてくれました。わたしは,別に抜け出る必要もなかったのですが,わたしの母親と名乗る女性が,一緒に逃げようと強く訴えるので,その言葉に同意しました。
わたしは,ある丸薬を飲まされました。そして,意識を失いました。その後,どうなったのかは知りません。意識を取り戻すと,そこは,どこか森林の奥でした。母親と名乗る女性は近くにいませんでした。その後,川に下って,人里近くに来ました。数日は乞食同然の生活をしていましたが,ある時,自転車の乗った女性が転がってきました。その女性が金城さんでした。そこれら,わたしは彼女の部屋に居候させてもらうことになりました」
夏江「え?それだけ?犯罪歴は?何人殺したの?」
シレイ「10人ほどです。そのうち,4名ほどは河川に遺棄しました」
夏江「ふーん。なんで殺人を犯すの?」
シレイ「魔力を補充するためです。血が必要です。でも,どうせ吸うなら若い女性がいいです。生殖器官もあるからです。それらを食べると,活力が上がることを知りました」
夏江「なんとも残酷なこと。まあいいわ。シレイ,あなた,その変身能力はどうやって身につけたの?」
シレイ「それは,超古代魔法陣のひとつです。たまたま解読に成功しました」
夏江「たまたま?嘘ね。正直に言いなさい」
シレイ「黙秘権を行使します」
夏江「・・・」
そんなことを言われても,夏江はミクロ爆裂魔法陣で脅迫するしかない。
夏江「正直に言わないと,あなたの頭を吹き飛ばしますよ」
シレイ「構いません。どうぞ,好きにしてください」
夏江「・・・」
シレイをなんとか自分の言いなりにさせたい夏江にとって,彼を殺すという選択肢はない。
夏江「正直に言わないと,あなたを地元警察に売ってしまうわよ」
シレイ「構いません。どうぞ,好きにしてください」
夏江「・・・」
シレイを地元警察に突き出したところで,すぐにそこから逃げられてしまうのは明白だった。魔法を使える魔獣族を逮捕するには,魔法が使えない状態にしなければならない。そんなこと,地元警察ができるはずものない。警視庁のα隊など,専門部隊なら話は別だ。
夏江「あなたを地元警察に突き出しても意味がないわね。でも,警視庁には,魔法の知識があるα隊という組織があるのよ。そこに突き出すわよ」
シレイ「それでも構いません」
夏江「確実に死刑になるわよ」
シレイ「構いません。どんな手を使っても,そこから逃げてみせます」
そう言われては,夏江はさらにしばし考えてから別の脅迫をした。
夏江「正直に言わないと,魔獣族の組織に連れていくわよ」
この質問に,さすがにシレイはしばし沈黙した。だが,意を決したように,以前と同じ言葉を話た。
シレイ「構いません。どうぞ,好きにしてください」
夏江「・・・」
夏江の再三の脅迫が失敗に終わった。ならば,今度は褒美戦略だ。
夏江「正直に話してくれたら,,,林さんと今から明日の朝まで自由にしていいわよ。林さんもそれくらいならいいでしょう?」
林サミコ「わたしは夏江先生のどんな命令にも従います」
シレイ「・・・」
シレイは,さすがにこの提案に同意しようかと思った。でも,もうちょっと粘れば,もっと良い条件が提供されると思った。
シレイ「もっと良い条件を提示してください」
夏江「・・・」
林サミコを餌にすれば彼は落ちるのか?! でも,制約は必要だ。そのバランスが肝要だ。
夏江「では,林さんを月に1回くらいなら犯してもいいわよ。でも,シレイはわたしの奴隷になりなさい。わたしのあらゆる命令に服従しなさい」
シレイ「あの,,,林さんを好きな時に犯したいのですけど,,,」
夏江「わたしでは駄目なの?」
シレイ「俺,霊力使いの特徴,しっかりと教えてもらっているから,,,」
夏江「どう教えてもらっているの?」
シレイ「霊力使いを犯すと,ミイラにされるって」
夏江「・・・」
シレイの理解は決して間違いではない。
夏江「そのことって,魔獣族なら誰でも知っているの?」
シレイ「魔獣族なら誰でも授業で教えられます。でも,授業なんか,誰も熱心に聞いていないので,まじめに記憶しているのは少数派だと思います」
夏江はどこの生徒も真面目に授業を聞く生徒は少数派なのだと思った。夏江は林サミコに命じた。
夏江「林さん,あなた,今からシレイの下僕になりなさい」
林サミコはただ頷くだけだった。
夏江「林さん,あなたの献身的な行為は,決して無駄にしないわ。きちんと見返りがあるようにするわ」
林サミコ「はい。その言葉だけで十分です」
夏江「林さん,ありがとう」
夏江はシレイに向かって言った。
夏江「では,林さんをいつでも抱いていいわ。でも,その代わり,シレイはわたしの奴隷になること。わたしのあらゆる命令に絶対服従よ。もちろん,勝手な行動は許さないわ。これ以上,殺人事件は起こさないのは当然として,我々に危害を加えるのも禁止よ。どう?良い条件だと思わない?」
シレイは,林サミコを犯すのが最高に気持ちよかったことから,彼女を性奴隷にできるのなら,どんなことだって引き受けるつもりだ。
シレイ「わかりました。その条件に同意します」
夏江「確か,魔法で宣誓契約ってあったわね。それをしてちょうだい」
シレイは夏江の提示した条件で魔法による宣誓契約をした。
夏江は,シレイが宣誓契約したので,彼の頭に展開した魔法陣を解除して,彼が置かれている状況を伝えた。
少々,遠回りになったが,夏江は改めて超古代魔法陣を身につけた方法を聞いた。
夏江「さて,シレイ,超古代魔法陣をどうやって身につけたの?」
シレイは,話が長くなると思ったので,林サミコを自分の懐に寄せて彼女の片方で1kgにもなるGカップのおっぱいを揉み始めた。シレイの手の平で弄ぶにはちょうどいい巨乳だ。林サミコは,シレイにGカップの胸を揉まれるたびに快感のようなものが全身に走った。すでに林サミコの体はもうマグロ状態だ。まったく力が入らない。もうどうでも好きにしてという感じだ。
シレイは,さらに林サミコの乳首を吸ったり唇にキスをしながら,夏江の質問に答えた。
シレイ「俺,なんの勉強もしなくても,超古代魔界語が読めるんです。でも,これって,異常なことだと後から分かって内緒にしました」
夏江は,超古代魔界語が読めるって,どういう意味かよくわからなかった。
夏江「それはどんな意味があるの?」
シレイ「獣魔族に伝わっている魔法書には,超古代文字,古代文字,現在文字の3種類で書かれたものが出回っています。でも,超古代文字は,文法体系も文字体系も異なっていて,今でも解読が成功していません。それが読めるということは,超古代文字で書かれた失われた魔法を使えるということを意味します」
夏江「なるほど?それで?超古代文字で書かれた魔法で,どんなのが使えるの?」
シレイ「俺,超古代魔法書を持っていません。今,覚えているのは,変身魔法と獣生成魔法くらいです」
シレイはそういって,夏江から母乳の入った大型コップを貰った。その母乳は,目の前で林サミコとシレイがいちゃいちゃしているのを見て,自然と夏江の乳首から溢れ出たものだ。あまりにどんどんと出るものだから,大型コップに貯めたものだ。
シレイはそれを一気に飲み干すと,だんだんと下半身がまた元気になった。それで,意識のある林サミコを犯すことにした。彼女は,意識のある状態で犯されるのはこれが初めてだ。ロストバージンをこれから経験することになる。
夏江「その超古代魔法書はどこで手に入るの?」
シレイ「獣魔族の組織にある図書館にあると思います。でも,厳重に管理されているので,まず入手は無理だと思います」
夏江は,さて,これからどうしたものかと考えた。目の前では,シレイが林サミコを犯していた。それにつられて,夏江の直径と高さが23cmにもなる化け物的乳首から母乳がさらに溢れ出てきた。その母乳はまた大型のコップに回収して,コップ一杯になるたびにシレイに飲ませた。シレイは,そのたびにさらに元気よく林サミコを犯していた。
林サミコは全身痙攣を起こして,海老反り状態になった。
夏江は,母乳を回収する傍ら,とりあえず,魔獣族のマキに連絡をとって,ラインによる映像チャットを行うことにした。
マキが夏江のラインと接続して,タブレットに映ったその映像は,シレイと林サミコが愛の行為をしている映像だった。
夏江「あっ,ごめん,ごめん。携帯の向きがちょっと違っていたわ」
マキ「あなた! わたしにAVビデオを見せるために映像を映しているの?!!」
夏江「フフフ,違うわよ」
夏江は再びシレイと林サミコの愛の行為をしているところを映して説明した。
夏江「彼,シレイって言うのよ。例のソープランド殺人事件の犯人よ。今は,わたしの下僕になっているわ。わたしの命令に絶対服従を誓ったわ」
マキ「えーー?!」
マキは,一瞬,状況が飲み込めなかった。シレイは少女を犯していて,夏江も全裸で化け物乳首からどんどんと母乳が出てコップにそれを貯めているという映像だ。
マキの驚愕をよそに,夏江はシレイから得た情報をマキに伝えた。だが,マキからは,すぐには返事が来なかった。そこで,夏江はマキに催促した。
夏江「マキさん,マキさん? 大丈夫?」
マキ「え? ああ,大丈夫よ。ちょっと,びっくりしたから」
夏江「シレイをこれからどうすればいいの?」
マキは,少し考えてから返事した。
マキ「夏江のマンションはちょっと危険かもね。やっぱり,わたしのマンションに来てもらうことにしましょう。そこなら,当面は安全だわ」
夏江「わかりました。では,そうします。それと,陰部強度が100前後の少女は2名ほど見つかりました。ひとりは,目の前にいる彼女,林サミコです。もうひとりは,金城ミルカ。1年D組の生徒です」
マキ「そう。じゃあ,その2人もわたしのマンションに連れてきてちょうだい」
夏江「林さんはシレイと一緒に行けますけど,金城ミルカは,ちょっと時間がかかると思います。それに,見てわかると思うけど,林さんはもう処女ではありません。金城ミルカも果たして処女なのかどうか?」
マキ「別に処女でなくてもいいのよ。処女膜再生は簡単な作業よ。処女だと言って,種付け男に納得してもらえばいいだけよ」
夏江「・・・」
夏江「マキさん,わたし,学校に来てから,多くの問題を引き起こしているので,学校を辞めさせられるかもしれません。それに,全校集会で,理事長がわたしをイヤな顔つきで睨んでいました。あれは,絶対にわたしを追放してやるという意思表示です。今のうちに,代わりの保健士を手配してもらえませんか?」
マキ「そうね。あなたの爆乳は,教育上よくないものね。では,こうしましょう。その金城ミルカっていう女性をわたしのところに連れてくる手はずをすぐに整えてちょうだい。代わりの保健士はできるだけで早くあてがうようにします。その時に,あなたは学校を去ればいいでしょう」
夏江「わかりました。では,そのように動きます」
夏江はマキとの映像チャットを切ろうとしたとき,マキから追加の要望があった。
マキ「それと,スポーツ優秀な少女を一名,選んでちょうだい。彼女を魔獣族の息のかかったスポーツ特待クラブに入学してもらうわ。そこで優秀な成績を収めたら,なんでも願いが叶えられるわ。もちろん超古代魔法書だって,貸し出してもらえるはずよ」
夏江「え?でも,月本国の少女は,魔法とは関係ないんじゃないの?」
マキ「バカね。『スポーツ特待クラブ』という名前に誤魔化されてはダメ。そこでは,スポーツ以外に,精神修養の科目もあるのよ。どうしてだかわかる?」
夏江「?? わかりません」
マキ「精神修養とは表向きで,実は基礎魔法を教えているのよ。もっとも生徒にそんなこと,知らないで授業を受けているけどね。ふふふ」
夏江「マキさん,意外と詳しいのですね」
マキ「もちろんよ。わたし,そこで教鞭を取ったことがあるからね」
夏江「通りで詳しいはずですね」
マキ「その授業で,ある程度魔法ができる少女がいたら,彼らは,新魔大陸に派遣されることになるわ。そして,そこで生活するのよ。だから,最低限の基礎魔法くらいは覚える必要があるの。その後,どんな仕事をするのか,わたしも詳しくは知らないわ。でも,たぶん,兵士の専属娼婦にでもなるくらいだと思うけどね」
夏江「・・・」
シレイと林サミコは相変わらずあの行為を継続していた。シレイの直径20cmにもなるあれは,なんなく林サミコの中に収まっていた。
その後,ひとしきりマキと映像チャットをした後,夏江は映像チャットを終了した。
林サミコを抱いるシレイに,自分の置かれている立場を説明した。
夏江「シレイ,あなた,2つの組織に狙われているのよ。ひとつは,あなたのいた元の組織,魔獣族の組織よ。たぶん,暗殺者が送られてくると予想されるわ。もうひとつは,もちろん警察よ。今回のソープランドの事件はあまりに目立つ殺人事件だから,地元警察は,警視庁本部に応援要請をして,本格的に捜査するはずよ」
夏江の言葉に反応せずに,シレイは林サミコのGカップの巨乳を囓る行動に出た。それを見た夏江は,どうして男って,乳房を囓るのが好きなのかと溜息が出た。胸が破壊されようと,回復魔法が使えるから構わないというのが夏江のスタンスだ。
夏江が一通り説明した後,シレイは愛の行為を止めずに夏江に言った。
シレイ「わたしの今の状況は理解しています。それよりも,金城ミルカからある任務が与えられています。それは,サミコを今度の試験で赤点を取らせるというものです」
夏江「赤点を取らせる?」
シレイ「ええ。確かサミコを退学にさせたいとかで。理事長からの指示のようです。そのため,わたしはバス事故を引き起こして,そのドサクサに紛れて,サミコの腕時計に記憶阻害の呪詛を植え付けようとしました。もっとも失敗してしまいましたが。そして,先ほど,その呪詛の植え付けに成功しました」
夏江「なるほど?そうだったのね。でも,もうその必要はないわ。林サミコはちかじか自主退学してもらいます。林さん,それでいいですね?」
林サミコは,何度も絶頂を味わっていて,なんら考える能力はなかった。ただ,夏江に何か言われてたので,ただ,「はい」とだけ返事した。
夏江「それはそうと,金城ミルカって,どんな人?」
シレイ「どんな人と言われても困りますが,彼女の夢なら知っています。彼女は,バトミントンでは全国レベルの腕前で,来年のオリンピックでバトミントンの選手として出場したいって言っていました」
この話を聞いて,夏江はニヤッとほほんだ。というのも,マキから教えてもらった『スポーツ特待クラブ』には,バトミントンの種目もあるからだ。そのクラブからオリンピック選手が選ばれることもあるほどの有名なクラブだった。まさか,このクラブで基礎魔法を教えていて,優秀な少女たちは新魔大陸に送り込まれるなんて誰が知ろうか?
数時間後,シレイの林サミコへの愛の行為は終了した。その後,シレイは彼女の腕輪に施した記憶阻害の魔法陣を解除した。林サミコに自主的に退学してもらうことになったからだ。
林サミコが去り際に夏江に自分の手帳を渡した。そこには自分の乳首リングに触った時間と人名のリストがあった。それを見た夏江はニコニコとした。
夏江「林さん,貴重なデータ,ありがとう。大事に使うわね。じゃあ,何も心配しないでシレイについていってちょうだい」
林サミコ「わかりました。でも,また会えるのでしょう?」
夏江「すぐに会えるわよ。たぶん,1ヶ月後くらいかな?」
林サミコは頷いて,シレイの乗っているタクシーに乗り込んだ。シレイと林サミコは,マキのいる東都に向かった。
ーーー
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