第35話 6人目の被害者

 臨時バスの中では,夏江の武勇談で話に花が咲いた。


 夏江「いやいや,そんなに褒めないでくださいよ。でも,これでも,警察官出身ですから,空手や合気道には精通していて,とっさに,フロントガラスなら割れると思ったんですよ。文字通り火事場のバカちからってやつね。フフフ」

 部員A「いや,,,でも,夏江先生は,おっぱいも大きいけど,度胸も負けずに大きいですね」

 部員B「そうか,わかった。おっぱいの大きさって,度胸の大きさと比例するなんだ。なんせ,超超巨乳だろう? 度胸だって超超巨大だよ」

 部員C「そうそう。あっ,そうだ。夏江先生,ゲームは続いていますよ。裸になってくださいよ」

 部員D「林さんは,まだ裸になっていなかったでしょう?今,脱いでくださいよ。罰ゲームですよ,罰ゲーム!」


 林サミコが夏江先生の顔色を見て,どうしたらいいか尋ねるふうだった。夏江は,部員全員に向かっていった。


 夏江「もうあんな事故があったんだから,ゲームはおしまいよ。林さんももう脱がなくていいわ」

 

 この言葉に部長は納得いかかなった。


 部長「教育者として,約束を守らないのはよくないと思いますよ。われわれは納得しませんよ」


 夏江は,ちょっと考えてから言った。


 夏江「では,夕食が終わったら,あなたたちと相手をしてあげるわ。おっぱいだって触ってもいいわよ。その後,林さんのおっぱいも触っていいわよ」


 このとんでもない発言に,部員たちが歓喜に沸いた。


 「ヤッター-!!」

 「おっぱい,触れる!」

 「おおおーーー」


 夏江の発言に,林サミコは恨み言は言わなかった。今の林サミコは,すでに自分の思考を中断していた。すべては夏江先生のいいなりだ。もう,自分が高校1年生である必要もない。このままずっと夏江先生の下僕として仕えたいとさえ思った。


 部員の中には,ぽつんと,本音を言うものがいた。睡眠薬担当の1年生の象盛だ。


 象盛「じゃあ,わざわざ睡眠薬は必要なくなっちゃった」


 この言葉に部長は,象盛を睨んだ。象盛は慌てて口を塞いだ。幸か不幸か,その声は小さかったので,夏江や林サミコには聞こえていなかった。


 どのみち,市販の睡眠薬など,効果が曖昧でどれだけ有効かが不明な状況だ。それならいっそのこと,それを使わずに夏江や林サミコとエッチできるに越したことはない。


 ーーー

 臨時バスは,予定よりも3時間も遅れて,目的の宿泊場所に着いた。午後2時半を回っていた。かなり遅い昼食をとった後,部員達は,近くで借りてある道場に移動して練習をすることにした。ただし,比較的,外傷がやや大きい部員3名は,練習を休んで,割り当てられた部屋で休息することになった。その中には,偽物岡本もいた。

 

 偽物岡本の割り当てられた部屋は8人部屋だ。幸い,ほかの7人は練習に行ったので彼は1人だった。彼は,失った魔力を補充する必要があった。しかも,もうそろそろ変装の効果が切れる頃だ。偽物岡本として活動できる時間はそろそろ限界に近い。


 そこで,隣の部屋で休息している部員に,外傷用の薬を買いに行くと断って,彼らの泊まっている温泉旅館を後にして,この熱海温泉街を散策した。


 彼は,ブラブラと歩いていって,物欲しそうにしていると,ひとりのポン引きがやってきた。


 「どう?お兄ちゃん?ソープで遊ばない?お代は後払いだよ?3万円で一発OKだよ?」

 

 この言葉に彼は同意した。でも,彼はお金など数千円くらいしかも持っていなかった。彼はポン引きに連れられて,ソープランド店に入った。


 そこには,一見すれば20代と思われるような肌つやをした巨乳の若い美人女性がいた。下着姿だ。でも良く見ると,その無理して20代に見せているようだった。実際の年齢は15,16歳だと推定した。


 廊下には監視カメラがあったものの,プレイする部屋には監視カメラはなかった。本来なら,呪符で戦闘犬を出して,彼女を襲わせるのだが,今は,できるだけ魔力を温存したい。そこで,彼女の豊満なおっぱいを触るついでに,彼女の後頭部を強打して気絶させた。


 彼は全裸になって,服や下着を角に追いやり,餌と化したその若い女性の下着を剥ぎ取った。その肌はまさに15,16歳のきめ細かな肌だった。陰部も,あまり客を取っていないようで,とてもきれいなピンク色をしていた。


 偽物の岡本,つまりシレイだが,彼は自分の父親がなんの種族なのか知らない。自分の変身姿が鳥族の一種だとはわかっている。変身すれば,空も飛べる。しかし,変身するにしても魔力が必要だ。変身形態は魔力を全身に纏うためだ。今のシオンでは,そんな魔力はない。


 自分の逸物を勃起させるくらいなら,もちろん魔力など必要はない。でも,勃起させたその逸物は,まさに変身形態による逸物そのものだ。生殖器については,魔力が必要はないということか??


 シレイは,直径20cmにもなる自分の逸物を,彼女のあの部分に押し込んだ。しかし,簡単には入らない。でもそう簡単には入らない。それでも,無理やり,押し込んだ。


 まだ,経験の少ない彼女のあの部分は徐々に裂けていって,血がドンドンと流れ出した。幸いにも,意識がない状態なので,悲鳴など叫ぶことはできなかった。彼は,裂けた膣の中に押し込んだ状態で,ピストン運動を始めた。そのたびに血がどんどんと流れていった。


 この時のシレイの精神状態は,獣魔族の状態だ。狩りをする獣魔族にとって,若い女性は『最高の餌』だ。


 獣魔族の種類によって,人間を餌する場所が異なる。男性の肝臓を取り込むのが一般的だ。特に若い女性は決して襲わない。代理出産をしてもらうからだ。でも,シレイはそうではない。そんなことは考えることはしない。獣魔族の社会から出てしまった身だ。自分の本能のままに行動すればいい。


 彼は,射精して自分の欲望を満たした後,自分の歯を,獣魔族としての凶暴な犬歯に換えた。そして,おもむろに腹部を切り裂いき腸を取り出して,子宮と卵巣の臓器を取り出して食べていった。


 この時には,彼女はもう出血多量で死亡してしまった。


 シレイは,これで若い女性を食するのはもう6人目だ。食後,彼はシャワーを浴びて血を洗い流した。ふと,自分の姿を見ると,すでにそこには,偽物岡村の姿ではなく,シレイの姿だった。変身呪符の効果が終了した。


 彼は,シャワー室の窓を開けた。そこは4階だった。その窓のガラスを壊して取り外して,そこから体を乗り出した。そして,獣魔族の体に変身した。それは,青い姿をした鳥の恰好だ。孔雀に近い姿をしていた。

 

 彼は,そこから山に向かって,飛んでいった。ものの10分も飛ぶと,市街を抜けて山林に入った。そこで地に降りて,もとのシレイの姿に戻った。彼は,裸体だった。しばらく歩いていくと遊歩道に出た。そこで,ひとりの60代と思われる男性がのんびりと老後の楽しみである散策を楽しんでした。


 だが,それもつかの間の幸せだった。彼は,そこで,シレイに襲われて殺された。彼のこれからの老後の楽しいであろう人生はここで終了した。


 シレイは,彼の服装を着て,彼の荷物,身分証,携帯,時計,すべてを自分のものにした。彼のリュックサックの中から,彼の泊まっている旅館と部屋が判明した。幸い彼はひとりで旅行していた。


 シレイは,その旅館に適当にウソの説明で,彼の息子という立場で,その旅館に泊まることにした。

ーーー

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