第22話 成績上位者
ランは,林サミコの説得に成功して,もしかして,自分はこの仕事に向いているのではないだろうかと自分を過大評価した。
次にランは,早速,「成績上位者に特別な褒美を与えること」という項目を実行することにした。
校長から渡された成績上位者のトップ10。その中で,最初に呼ぶのは,もちろん最上位の生徒だ。まず,1年生からだ。
ランは,成績トップの佐々木実信を理事長室に呼んだ。
ラン「佐々木さん,あなたは学年トップの成績ですね。それで,理事長からのお達しがありましたように,あなたには特典が与えられます」
佐々木実信はニコニコした。これまで頑張って勉強したかいがあった。今まではどうしても林サミコに勝てなかったが,今回は彼女は上位にもランクインしていない。それでトップの成績になったというわけだ。
ラン「それで,特典ですが,どうです?赤点を取った女性徒のおっぱいを触るというのは?」
佐々木実信「え?ええーーー!! それって,ほんとうですか?!!」
佐々木実信は,一瞬喜んだものの,ちょっと考えてから返事した。
佐々木実信「でも,美人で魅力のあるおっぱいをしている女性徒は少ないですし,,,」
ラン「名前はいえないけど,美人で巨乳の女の子よ。それに,訴えられることもないわ」
この話で,彼はすぐに林サミコを思い出した。学力はトップレベル,美人で巨乳だ。でも,前回の試験では,上位にランクインしていない。まさか,赤点を取ってしまったのか?!
佐々木実信「もしかして,林さん?」
ラン「フフフ,,,」
ランは,イエスともノーとも言わなかった。
ラン「特典を受けるのは,上位10名よ。彼女は,彼らにおっぱいを触られるのを承知しているわ。ただし,触れるのは5分間だけ。それ以上のことをしたいなら,お金を彼女に支払いなさい。延長5分で1000円,乳首を吸うのも1000円よ。どう?安いでしょう?」
佐々木実信は,実は,林サミコに憧れていた。その彼女が他の男性におっぱいを曝け出すのは耐えがたかった。ワル連中が彼女のおっぱいを触ったことは受け入れられた。ワル連中が’警察に捕まったからだ。
佐々木実信「あの,,,林さんのおっぱいを触るのは,わたしだけにしてください。他の成績優秀者には,他の女性を当ててください」
ラン「あなたの望みは叶えてあげたいけど,他に美人で体型的に魅力があって,赤点をとった女性徒はもういないのよ。特典としては成立しないわね」
彼は,男の目から,誰のおっぱいを触りたいかを思い巡らした。美人で,触りがいのあるおっぱいをしている女性,,,そして,すぐに思いついたのが夏江先生だ。
佐々木実信「夏江先生が適任です!巨乳,いや爆乳ですし,美人ですし!」
ラン「あのね,彼女は先生よ。そんなこと,受け入れてもらえないわよ」
佐々木実信「でも,夏江先生は,ほんとかどうかわかりませんが,林さんのために,ワルどもの身代わりになってレイプされたって,もっぱらの評判です。そんな先生なら,成績上位者のためにおっぱいを触らせてもらえるのではないでしょうか?」
ランは溜息をついた。ダメだろうとは思ったが,とりあえずは,夏江先生を呼ぶことにした。
しばらくして,夏江先生が重たい爆乳をゆらゆらさせて理事長室に入ってきた。
夏江「ランさん?御用ですか?」
ランは,佐々木実信からの要望について説明して,成績上位者に夏江のおっぱいを触らせてほしいという依頼をした。
夏江「つまり,そのお願い元は佐々木君なのね?」
ラン「そうです」
夏江は,ちょっと考えてから,佐々木実信に言った。
夏江「佐々木君,あなたの依頼を受けることは可能です。でも,その代わり,佐々木君は,わたしの依頼を受けてください。それが条件です」
佐々木実信は,まさか条件付きとはいえ,自分の依頼を受けてくれるとは思ってもみなかった。
佐々木実信「はい,わたしのできる範囲なら,喜んで引き受けます!!」
夏江「いえ,大したことではないわ。ちょっと,お守りの効果を確認するだけよ」
佐々木実信「そんなことでいいのですか?」
夏江「そうよ。明日,時間のあるときに,保健室に来てちょうだい。お守りを渡すから」
佐々木実信「はい! ぜひお願いします」
佐々木実信の依頼が成立したことで,ランは彼をこの場から去らせた。そして,夏江をソファに座らせて,自分も向かいのソファに座った。
ラン「さて,夏江さん,これからが本題です。わたし,元理事長の部屋が火事になった件で,その原因を調査しているの。このビデオを見てちょうだい」
ランは,当時の隠し撮りしたビデオを夏江に見せた。そこには,お守りから出火するのがハッキリと映っていた。
ラン「このお守りは,夏江先生が林さんに渡したものですね?それは,いったい何なんですか? 発火するようなものを入れていたのですか?」
夏江「・・・」
夏江は,なんて返事しようかと迷った。夏江が現在,検討中の呪詛のノウハウが込められている。そう簡単には開示したくない。
それに,お守りが出火の原因だとすれば,火事の責任を取らされる可能性が高い。そうでなくても,ビデオでハッキリと映っている以上,言い逃れができない状況だ。
夏江の顔から少し血の気が引いた。
夏江「確かに,お守りから発火していますね,,,それ,気持ちを安らかにする作用のあるお守りです。わたしが自分の念を込めました。それだけです。発火を引き起こすようなものは入れていません」
夏江は,なんとか言い逃れした。
ラン「わたし,バカですけど,夏江先生の説明では納得できません。このままでは,火事の出火原因がお守りにあるということで,それなりの責任を取ってもらうことになります。即刻,この学校から去ってもらうのはもちろんですが,警察にも通報して,火事を引き起こした犯人として逮捕してもらう可能性だって出て来ます」
ランの言っていることは,あながち間違ってはいないと夏江は思った。でも,まだ,本来の目的である,女性徒の陰部強度100前後の女性徒を見つけていない状況では,この学校を去ることは避けなければならない。
ランは,話を続けた。
ラン「でも,わたしは調査した結果を,臨時理事長に報告するだけです。あなたの解雇や警察への通報は彼が判断します」
夏江は,下を向いて涙混じりになった。でも,こうすることでランの同情を買うつもりだ。
ランは,夏江が何も反論しないので,調子が狂った。でも,まあいい。お守りについては,これ以上追求しても,何も言ってくれそうにもないと思ったので,臨時理事長から言われた,彼女の採用経緯を聞くことにした。
ラン「夏江先生,あたは,臨時理事長から嫌われています。そのあまりに大きい巨乳のせいです。それはそれとして,あなたがこの学校に採用された経緯を教えてください」
夏江は,涙まじりになって,かつ,わざと涙声になって,当時の理事長,校長,教頭との面接内容を説明した。
ラン「なるほど,その巨乳のせいで,あなたの担当するクラスの成績が下がった場合,校長と教頭にラブホテルに行くことに同意したのですね?」
夏江「・・・,はい,,,」
ラン「なんて破廉恥な! このことがマスコミにバレたら,この学校はもう終わりです!」
元理事長もどうしようもなかったが,校長も教頭もどうしもないと思った。男って,これだから!
そんなことを思ったランだが,ランにしたって,赤点女性徒におっぱいを成績上位者に与えるという破廉恥きまわりない行為をしていたことなど,すっかり忘れていた。
ランは,自分が巨乳ではないので,巨乳女性が大嫌いだ。ランは,自分が頭がよくないのいで,頭のいい女性はなおさら大嫌いだ。しかも,生徒を警察に売るという非情な面もある。つまり,目の前にいる夏江先生は,もっとも嫌いな女性のタイプだ!
ランは夏江先生を解雇できる十分な理由を見つけた。ランに即刻この学校から去って貰おうと思った。でも,彼女には成績上位者に自分のおっぱいを触らせるという役割がある。そこで,臨時理事長への報告を引き延ばしして,しばらくは男子生徒の慰み者として,この学校にいてもらうことにした。
ラン「夏江先生,あなたのことは,もう少し詳しく調査してから,臨時理事長に報告します。それまでは,しっかりと成績上位者にそのおっぱいを触らせなさい」
夏江「はい」
夏江は,涙を少し流しながら,理事長室を後にした。
ランは,夏江の涙を見て,もう少し夏江先生に優しくしてもよかったのかもしれないと思った。
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