模擬戦
第16話 模擬戦
全員が荷物をまとめ終わり、ようやく帰れるなんて思っていたら弓削さんに止められた。
「まだ帰らないぞ。瀬霜との模擬戦が残っている」
…マジか。そういえばそんなことも言われていたような気がする。というかどうやって模擬戦なんてやるの?サバゲー的な感じで当たっても大丈夫な玉にしてやるのかな?それだと銃の重さとリアリティがないからあんまり意味があるようには感じないんだけどな。
「とりあえず模擬戦をやるための場所に移動するぞ」
そういう弓削さんについていく。歩みに迷いがないことを考えると結構な回数ここを利用しているんだろう。
「あれ?弓削くんじゃん!こんなところでなにやってんの?」
弓削さんについていっていたらなんか知らない人達に弓削さんが絡まれ始めた。その3人組はどうやら弓削さんと知り合いらしい。
「久しぶりだな高木」
「それでそこにいる2人は後輩?」
「いや、一人は先輩でもう一人は後輩だ」
「なるほどねー」
「高木君、この人たちは誰かな?」
「こいつは剣持って言って警察官学校時代の同級生です。今は
「へーー、東京っていうとあの子供がやっているところってことね」
そういう女の人はこっちを馬鹿にしたような目で見てくる。
「お言葉ですが彼は優秀ですよ。間違いなく東京を支えています」
「ふーーん、まぁどうでもいいけど。まぁ東京がこれならうちらが東京に配属されるようになるのも近いかな」
「東京に来るためには君ごときの力じゃだめだね」
瀬霜さんがそういった瞬間に空気が完全に凍る。この人はなんでこうもトラブルメーカーなんだろうな、、。
「あ?今なんつった?」
「だから君ごときでは東京には来れないって言ったんだよ」
なんか瀬霜さんが他の地方の
そんなことを考えている間にも2人はヒートアップしていく。そして
「そんなに言うんなら模擬戦で決めようじゃないか」
と瀬霜さんが言ったことでそのままどちらの隊長に許可を求めることもなく模擬戦が決定してしまった。
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「それで瀬霜さん。なんで剣持君と模擬戦するはずだったのに博多の人たちを模擬戦をやることになっているんだい?」
もちろん許可を取っていないのにこんなことをやらかした瀬霜さんは九条君に怒られていた。
「弓削さん、さっきの高木っていう人が同期っていうのは本当なんですか?」
「あぁ、本当だ。ただあいつは
「そうなんですね。あともう一つなんですけど模擬戦ってどうやってやるんですか?」
「あぁ、それはリアルでやるんじゃなくて仮想空間でやるんだよ。例えるならフルダイブ型のゲームって感じだな」
なるほどね。さすが
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