第14話 射撃訓練②

全員の装備を車に乗せると俺たちを乗せた車は東京湾に向かって走り出した。


今から向かう射撃訓練場は品川沖にあるらしい。どうやら東京湾の海中に人工の浮島?のようなものを作ってそこに射撃訓練場を併設したといった感じ。ほかには治安部隊パブリックオーダーの総司令部なんかもそこにあるらしくてまさに治安部隊パブリックオーダーの本拠地となるところ。


他にも治安部隊パブリックオーダーの射撃訓練場っていうのはあるらしいんだけどここが一番設備がちゃんとしているらしいから東京以外の部隊もここにくることがあるようだ。


そういうのを弓削さんに教えてもらっている間に車が駐車場のような場所に入っていく。どうやら治安部隊パブリックオーダーの本拠地についたようだ。


「それじゃ、自分の荷物を持って中に入ろうか」


射撃訓練場は施設の奥にあるから施設を通り抜けることになったんだけどこれがまたすごい。結構働いている人もいるし、ショッピングモールの吹き抜けみたいになっている箇所もあって秘密基地って感じではないんだけど働いている人全員が治安部隊パブリックオーダーの隊服を着ているから組織って感じがしていい。


そして射撃訓練場もすごかった。ここって海中に作られているらしいんだけどマジで広い。しかも射撃訓練場も一つじゃなくて5つに分かれている。同時にほかの地域の部隊が使えるようにっていう配慮らしいんだけどめちゃくちゃ豪華。


「それじゃ、各自で初めていいよ」


「瀬霜、今回はグレネードランチャー使うなよ」


「さすがに使わないよ。前回ので反省した」


「それならいいんだが、間違ってやらないでくれよ?」


「俺ってそんなに信用ない?…ショックだけど」


「逆に信用があると思っている根拠を知りたいな」


そんなことをしゃべりながらもみんなてきぱきと準備をしている。ちなみに菖蒲さんと九条君は射撃をするような任務には就かないので射撃には参加しないけど俺たちの射撃を後ろで見ているらしい。


俺は2人よりも持ってきている銃が圧倒的に少ないので準備が2人比べて早く終わった。どうやら準備が終わった人から勝手に撃ち始めていいらしいので1発ずつ感覚を確かめながら丁寧にトリガーを引いていく。と言ってもすでに触ったことがある3丁だし的が動いているわけでもないので全弾命中は当たり前。周りを見てみると弓削さんは持ってきていたカスタマイズをいろいろ確かめているみたいで、周りが散らかっている。


というかあの人は何個持っているんだろう。あんなたくさんのカスタマイズなんて見たことがないしそれを保管するための専用のバッグのようなものも持ってきている。もしかして弓削さんはガンマニア?


そして瀬霜さんはデザートイーグルだとか対戦車ライフルなんかを撃ちまくっている。初めて見たけどこういうのをトリガーハッピーっていうんだろうなぁ。というか対戦車ライフルとかあくまで警察である俺あっちが使うことなんてあるか?めちゃくちゃに撃たれているせいで的が爆発四散しているのが見えるんだけど?オーバーキルすぎるでしょ。


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