第37話 筑波技術大学(大学)
茨城県つくば市にあるこの国立大学を、ご存知でしょうか?
他の大学と違い、入学条件が特殊なことで知られています。
それは
『聴覚・視覚に障がいを持っていること』
です。
(日本で唯一、ろう難聴学生のための国立大学)
基本的に『健常者』と言われる人は、受験すら出来ません。
(情報アクセシビリティ専攻は別)
聴覚・視覚に障がいのある方が生徒なので、それぞれの特徴に合わせて、授業方法も変えているようです。その為、少数での授業となります。
授業でわからないところなどの質問は、授業の後になりますが、基本的には『わかるまで指導』していただけます。
普通の大学も、情報保障のあるところは存在しますが、根本的な部分が違うのです。
一般の大学は、『聞こえる、見える』のが当たり前の人を主としています。その為『聞こえない、見えない』人は、後付けでやるために、どうしても無理が出てくるのです。
講師の話しを、障がいの有る無しに関わらず、全員が同時に理解したり、それに対して回答や質問するなど、なかなか難しいですよね?
ところが、この筑波技術大学は、最初から障がい者の方に向けて、資料や教材を作っているのです。場合によっては、専用の機械を使うこともあります。
そもそも、この大学自体が、完全なバリアフリーになっているのです。もちろん、一般では使われていない機械や、工夫などもあります。
(音の代わりに光で警告したり、手摺りを触るだけで何階かわかったり)
スポーツも、職業訓練も、プログラミングも、安全にわかりやすく体験できます。
だからといって、完全に閉鎖されているわけではなく、外部との交流や、他大学との共同作業などもあります。
基本的には『コミュニティ』『歴史』『スポーツ』『芸術』『テクノロジー』『教育』『手話』の7分野になります。
この大学の存在を知って「日本もやるな!」 と、思いました。
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