第9話 串揚げ居酒屋ふさお

 ろう者や、手話のサークル、手話の勉強会に通っている方達にとっては、有名な居酒屋さんです。

 経営されているのは、吉岡富佐男さん。聴覚に障がいがあります。

 若い頃、かなりのヤンチャをしたとは思えないくらい、とても笑顔のステキな方です。

 ろう者の方が、経営をしているお店が少ないこともあり、国内ばかりか海外からも、お店を訪ねてくるとか。

 オススメは、ふさおさんが揚げた串揚げ。

 実は、どこかで修業したわけではなく、食べ歩いて自分で試行錯誤しながら作ったのだとか。

 揚げ物をしたことがある方は、わかると思うのですが、音が聞こえないで揚げ物を作るのは、なかなかに難しいものです。

 なので、最初のうちは、半生の物を出すこともあったとか。

(もちろん、現在ではそんなことはありません)


 お客様は、ろう者の方が多いです。

 やはり普通のお店では、注文が思うように出来ないことが、あるからでしょうか。気を使わないですむ(ろう者の方が)のは確かです。

 手話を使って聴者の前ので会話することに、抵抗のある方もいらっしゃるでしょう。

 だからといって、聞こえる人が入っていけないわけではありません。

 ろう者、聴者、関係なく楽しめるお店というのが、店長のコンセプトなので。

 聴者でも、一人でも、手話が出来なくても、大丈夫(指さしやジェスチャーで)とのこと。


 素晴らしいと思います。

 もっと近くにあったら、更に素晴らしかったのですが……。

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