8話 土曜日の終わりと登校



「はぁ、なんで俺は家族会に呼ばれないんだろうな。アヤ従姉さんのさ。」




そう、姫に愚痴をこぼす。もちろん彼女に愚痴をこぼすのは見当違いだということは分かっている。


え?母さんはどこに行ってのかって?もう、皿洗って風呂入って寝てると思うよ、相当疲れていただろうからね。




「さぁ、私に言われても知らないわ。でも、確かアヤママが個人で言ってたランキングだと一位は貴方じゃなかった?あと、追加衣装もリメイクとかもあなたが一番多かったわよね?」


「あぁ、そうだったな。」




やっぱり嫉妬なのだろうか、登録者数は他と比べて少ないのに、衣装とかが他の方々よりも多いからなのか。




「ねぇ、瑠偉君今嫉妬されてるとか思わなかった?」


「あぁ思ったよ何か悪いか?」




自分の考えを読んできた姫に少し強めに言葉を返す、だが。




「悪くないですよ、まぁ、私は嫉妬していませんけど、あと一番衣装が多くても仕方がないんじゃないんですか、ほらアヤファミリーで一番最初にデビューしたのは紅羽雅もといい瑠偉君貴方なんですから。あと、アヤママは基本的にどこからの依頼でも瑠偉君以外は高額請求しますからね。あ、でも、ライVは安かったかな。個人勢だとそれこそ金持ちくらいしか依頼できないんじゃなかったかな。」


「ガワとLive2Dのどちらも無料で済んでる個人勢のおれが珍しいのか、それによく考えたらパソコンとかも全部従姉さんに買ってもらってたわ。」


「それで、家の部屋はすべて防音ときた。あれ?貴方何も払ってないことになるね。」


「アハハ、そうなるじゃん。」




つくづく思うけど俺って色々とやばかったんだな、主に出資の少なさが。




「じゃあ、今日は疲れたからじゃあね、おやすみなさい。」


「ああ、おやすみ。」




姫は家に帰っていった、そして俺は風呂に入って寝た。


そして、日曜日を挟んで月曜日。


日曜日は特に何もやっていない。


本当に何もやっていない、ただ母さんとゲームをやったり課題をやったりしただけだ。




で、今いるところは姫の家の前。いつも通り姫の準備が終わるまで家の外で待っているのだ。




「おはよう、瑠偉君。」


「あぁ、おはよう。」


「これでようやく仲間になれるね。」


「そうだな、だけどな、頼むから学校で俺に絡まないでくれよ。」


「分かっているわよ、だってねぇ、瑠偉は陰キャだしね、学校では本読んでた方が似合っているもんね。」


「頼むから本当の事言わないでくれ。」




まぁ、毎日こんな感じに登校している、あでも校門あたりで別れるぞ流石に。


あと、本は放課も全部本読んでるから一日に単行本一冊を読めるほどだ。




「よお、よかったじゃねえか。なぁ、ライVの社長さんの息子さん。」


「お前、それヤメロって琥珀。身バレするだろうが。」


「もう俺らにはバレてんじゃん。」


「まぁ、それもそうだが。」




琥珀は一応女子である、がそれと同時にバリバリのオタクで一人称は俺だ。本人曰くオタクは血筋らしい。




はぁ、これからいろいろと忙しくなる気がするな。





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学校で一日一冊ペースはマジですよ。


はぁ、小説のネタのために彼女が欲しい。

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