イレーヌちゃん

小学6年生の夏休み。

パリからイレーヌちゃん会いに来てくれた。

「うわー、あやめっちー!会いたかったでー」

って言って、イレーヌちゃんもあやめっちのことを優しくギュッと抱きしめる。


イレーヌちゃんもあやめっちにチュッてキスした。

イレーヌちゃんとあやめっちのファーストキス。

「明日、あやめっちと行きたいとこあんねん」

「ユニバなん?」

「ユニバも行きたいけどアドベンチャーワールドに行こう!」

「パンダやろ?」

「ふうちゃんをあやめっちといっしょに見たいねん」

「ええよー」

「やったあ」


あやめっちママも、イレーヌちゃんママも、いっしょに仲良く関西弁でしゃべってる声、部屋まで聞こえてくる。


次の日イレーヌちゃんといっしょにパンダの楓ちゃんを見に行った。

「うわー、ふうちゃんやあああ!ふうちゃん、ほんまにおるー」

「うわっ、ほんまやー可愛いー」

「めっちゃ可愛いなあー」

「あんまり騒ぐと、ふうちゃんオコやからな」

「静かにせんとな」

「そやで」


「うわっ、ふうちゃんタケノコ食べてはる」

「寝っ転がって食べてるのイレーヌちゃんみたいやなー」

「うち、ふうちゃんみたいな食べ方せえへんよー」

「ふうちゃんだから、ゆるされる!可愛いし」

「それなー」


「笹の葉、選んではるわ」

「そこはイレーヌちゃんといっしょやな」

「そやな」


「パリの小学校では、修学旅行みたいなん、みんなでもう行ったん?」

「行ったでー!」

「どこ行ったん?」

「あんな、ロワールの古城って、わかる?」

「うんっ!わかるで」

「あのあたりに、みんなで行ってきた」

「ええなー!フランスのお城も!日本のお城とはまたちょっと違ってて。フランスらしくて」

「そやなー!日本のお城もカッコ良いけどな」


「ロワールのお城も良かった?」

「うんっ!ロワールの川沿いに、フランスらしいお城いっぱいあったでー」

「そうなんや。イレーヌちゃんといっしょに行きたかったなー」

「ほんまやなー!うちも、あやめっちといっしょに行きたかったわ」

「なー!ほんまそれなー」


「レオナルド・ダ・ヴィンチさんのお墓も、ロワールの古城の中にあったんやでー」

「えーっ?レオナルドさんのー?」

「うんっ、そうやねん」

「なんで?イタリアの人ちゃうん?」

「そやねんけどな、晩年になって、ロワールの古城に招かれて、それ以来ずっとロワールの古城で暮らしてはったみたいなんやなー」

「あっ、それでなんや」

「うんっ、修学旅行で行くまでは知らんかったわ」

「修学して来たんやな」

「そやな!ほんまは、あやめっちといっしょに修学したかったわ」

「それなー」


次の日、イレーヌちゃんといっしょに大阪城に行ってみた。

「うわっ!大阪城やんっ!大阪城もすごいなー」

ってイレーヌちゃんも感動している。

「ほんまやな~カッコええな~!」

天守閣にも入ってみた。

大阪の街も見渡せる。




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