第5話 残り人数の闇
「待って!」
「待たないよ、」
「待てないよ、」
「鬼ごっこの続きをこれから始めなきゃなんないのに!」
「……願いが叶うってのは、本当なの?」
「うん、ほんと。」
「残り何人だと思う?」
「数百名だから、あと60人くらい?」
「……ううん、あと30人」
「は、!?」
「お前、! もっと守ってあげなよ!!」
「無理、ごめん」
「こんなの、もう無茶苦茶!!」
「……抑えきれないんだよ、ここ!!」
「私なんかじゃ抑えられないの!」
「鬼さんどーこだっ」
「……またあの子?」
「鬼さん鬼さんこんにちは」
「えへへっ」
「――逃げて!!」
「いやぁぁぁぁぁあああああ!」
「鬼さん鬼さんこーこだっ」
「つーぎは誰が――」
「消えるかなっ」
「助け、……て、…」
「死にたくなぁぁぁあああい!!」
「死にたく、……。」
「続いてのニュースです。」
「地下から奇妙な声が聞こえてきた。と、今日の18時頃通報がありました。」
「通報した鈴木さんにインタビューしてきました。」
「鬼さんだーれだと、突然声が響いてきたんです。」
「本当に恐ろしかったですね。」
「こんなこと今までなかったんですから。」
「続いては、特集です。」
「……なんか、変なことになってる?」
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