初めまして、新人さん

俺の名前は、エリース・トマリト。

今日から対呪怪討伐ギルドの呪核採掘部隊じゅかくさいくつぶたいという

あんまりカッコよく無い場所へと配属された。

主な任務は、呪怪の核を集める仕事らしい。

あーあ、俺は色々なギルドの依頼を受けられる、

本部隊になりたかったのが本音。


言われた場所に辿り着くと、俺以外にも他の魔術師が5人いる。

女性だったり男性だったり、性別は色々。


「おーい!新入り共。此処にいる人達は、今日から皆仲間だぞ!」

明るい声が上からする。


皆が驚きながら声の主の方へ向くと、

ニヤリとイタズラな笑みを浮かべる幼女がそこにいた。

背に合わない長い魔法の杖を背負っている彼女は何処か不思議な気配を感じる。

上の階からピョンと飛び降り、俺含めた皆はあっと声を出す。

心配はいらないと言いたげに

彼女は地面に上手く着地し、俺たちの事を見た。


「私の名前は姫期キキ。この呪核採掘部隊リーダーであり君達の先輩である!!」


こんな子共がリーダー?ありえないと思いながらも頷く。


皆も同じ事を考えているのだろう、少し心配そうな目線を投げている。


「ゴホン。早速だけど任務だ。この近くの森に呪怪の大群が現れたらしい。だから君達にはね。その呪怪の核を奪ってきて欲しいんだ。これは重大任務だ。だってこれはあのからね。あっこれ、此処のマニュアルと任務表ね」

順番に手渡していき、最後は俺に手渡された。

「私も着いていくけど、死なないでね。さあ始めよう!呪怪の掃除を!」


「「「「「はい!」」」」」

と皆は敬礼をし、手渡されたマニュアルと任務表を参照しながら

それぞれが持ち場に着く。


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