あぁ、矢張り、信者の鬼かが来ましたかぁ……
いやまぁ、そう言うのにも訳がありましてね。
これは以前から少し気に成っていた点だったのですが。
『昏睡してる人達って、どんな心境で昏睡してる状態なんだろう?』ってな感じで。
まぁ、そうは言っても、通常の昏睡ならば、そこまでは考えなかったんですが。
今回の昏睡って、ある意味『彼岸さんが、負の感情を集める為に行ったもの』じゃないですか。
だとしたら、この昏睡してる人達にも意識が残ってるんじゃないかなぁ、って『そうすれば効率よく負の感情を集められるんじゃないかなぁ』って考察してたんですよ。
なので、その感情が爆発させたものが『鬼化の一部』なのではないかと考えてましたので、ひょっとしたら……って思ってた訳でございますです。
考え過ぎですかね?(笑)
(*'ω'*)b
作者からの返信
きええええ!!!書店さんこんばんは!!!今回もご覧下さりありがとうございました!!!今日はちょっと忙しくて色々お休みしてましたが、お陰でばっちり体力回復しました!!!!
そしてここは書店さんの予想通りですね!!!その理由もほぼそうです!!つまりこの彼岸さんのやってることは、目に見えてる以上に酷いってことですね。どうしてそんなに負の感情が必要なのかとか、なんでそこまでするのかとか、そういうのもこっから全部オープンしてきます!!頑張ります!!
これまで彼岸の力を受けてきた人々が鬼になる! これはムゴイ!! 目の前で愛する人が鬼に変じてしまった人々の受けたショックはただ鬼が現れる以上でしょうね……
「敵にも事情が」「実はいい人」みたいなことを描く時って、その所業についても「実はそこまでひどいことしてない」とセットになりがちですが、この作品では明確にアウトな行動に振りきっているの、潔くて好きです。
そこを日和ったらテーマがブレるでしょうから。
本質的には穏やかで、仲間内では超いい人でも、自らが守ると決めた範囲外の者には冷淡。それ自体は別におかしなことですらないけど、そのための加害を被害者側から見るとこうもムゴイという現実に真っ向から取り組んでいますものね。
きっと、これまで奏汰と敵対して滅ぼされた側の者たちも、奏汰のことが今回の彼岸のように見えていたんじゃないかと思います。
ところで。
今回の描写で今さらながら気づいたんですが、今作での鬼って「悪の権化」「絶対悪」という感じではないんですね。彼岸が願いを叶える際に対象の心の闇を利用していることから、鬼が発生するメカニズムにはダーティなものも絡んでいそうですが、鬼自身に善悪はないというか。
術者が使役する式鬼。
姿形が恐ろしいから「存在自体が悪」みたいな先入観をいだきがちなものの実はそれは本質ではなく、その行為の責任は使役している術者に帰する。そして使役している敵勇者たちは鬼でもなんでもなく、人間なんですよね。だから奏汰と彼岸やカルマたちが争っているのは言うなれば人間同士の争いでしかない。
この、善悪を人間同士の中だけで完結させる構図が僕は好きです。
そもそも善悪って人間だけに通じる人間の都合で、ファンタジーとかで邪悪とされるモンスターだって人間と利害が対立して共存できないだけで「普通に生きているだけでは?」ってよく思います。魔物でも害獣でもそうですが、人間でないものに人間の倫理に従うよう求めるほうが筋違いで、悪いモンスターって人間にとって「都合が悪い」だけですよね。
そうではない本当に悪い奴を出そうとすると種族が人外だとしても人間と同じような精神構造をしてる上で性悪な奴にしないといけない。ただ、それも人間的な倫理観で糾弾できるかは正気を保っているかどうかで変わると思います。
鬼滅の刃の鬼ってほとんどが倫理的にアウトな言動をしていて悪人に見えますが、鬼になった時点で人間性を失っていて、そうなったことに本人に責任がない場合は、鬼になってから言っていることに腹を立ててもしょうがないんじゃないかと(生前からアカン奴もいるけど人間サイドから見分けがつかない)。
現実の犯罪でも心神喪失により責任能力がないと見なされると罪に問われないですし。だから鬼になってもメンタルは人間のままで、悪い鬼が悪いのはそいつの心が悪いから、と断じれる作りだったらよかったのにと思っています。
その点、このリメイク版勇者商売では正気の人間同士の価値観というか選んだ道の違いゆえの争いだというのがハッキリしているので、とても好ましく思います。
今回は思っていることを上手く言語化できず、やたら長くなってしまってすみません。次回も超楽しみにしています!!
作者からの返信
おごごーーーー!!!!天城さんこんにちは!!!!今日もご覧下さり、そしてとんでもない文章量をありがとうございました!!これはマジで励みになってます!!
そして今回は仰るとおりで、今まで何度も日和ってきた俺の作品ですが締めるところは日和りません。今回は敵が実は良いやつだったっていうパターンじゃなくて、もう明確に良いやつ。良いやつというか信念があるやつで、そのためなら全力でこっちを潰しに来るっていうパターンで書いてます。実はじゃないってのがポイントですね。お前が本気なのはもうわかってんだよ!!ってやつです!!
今回は前にもお話ししたとおり、リメイクに当たって書く要素を絞りました。そして本作の良さや根幹は、最終的にはお互い世界を救う勇者だったのに争うことになったという部分に収束すると考えて再構成してます。
元祖だとここが定まってなくて色々あったんですが、今回は元祖の後半部分にフォーカスしてそこだけを濃厚に書くっていうかんじですね。なのでとにかく敵勇者の物語を濃くして、そこと奏汰と新九郎が絡むことで話が進む感じに書いてます。
元祖の方ではただのやられやくだった鬼ですが、今回は明確に存在理由があって存在してます。やられ役なのは間違いないのですが、ただ意味もなく敵の尖兵として存在しているわけじゃなくて、敵勇者も理由があって使役している。なので鬼以外にも影鬼衆みたいな現地人の組織と手を組んだりしてますし、鬼がいないとだめだけど、鬼だけじゃだめな理由があるって感じですね。それもここでさらっと説明する予定です!!!
とにかく今回は敵の勇者と奏汰と新九郎ペアの意思と信念のぶつかり合い!!そこはこの彼岸戦から最後までずっと変えません!!これが本作です!!!その分どうしてもシリアスにならざるをえない部分もありますが、シリアスの部分はシリアスに、しかしまとめは俺の話らしくという感じで、うまくバランスを考えながら頑張っていきたいと思います!!
いつもありがとうございます!!!
彼岸が今まで救いと称してやってきたことは、人々を己の手駒とするためでしたか。いろいろと腑に落ちましたが、趣味の悪い──気分の悪いことをやってくれますね。
作者からの返信
きえーーーーーー!!白里さん引き続きコメント超感謝です!!!
そしてここまでは割とどっちも善悪あるよなって感じでしたが、ここで一気に明確にライン越えです。多分俺の今まで書いてきた話の中でもダントツで胸くそ案件。こんなことやらかしてはもう和解の道はありません!!やるしかない!!