ここは奏汰のいた世界の過去の江戸時代そのものではないし、元の世界に帰るためにはこの世界を壊すしかない。やはり重要な基本情報が早めに提示されるとテンポがいいですね! 謎として匂わされておいおい明らかになるパターンも好きでしたが、そうでなくても楽しめるのだと今回でハッキリ分かりました。
しかしまた難しい問題ですね!
カルマが異世界を壊すことをなんとも思っていないというのが本心なのかまだ分からないと思いましたが、仮に彼自身はそうだとしても、彼の仲間には良心の呵責を覚えている勇者はいそうですよね。そういう人のほうが奏汰の説得には向いているのではと思いましたが、申しわけないと思っていようとやることは一緒なので、奏汰の答えも変わらないのでしょうね。
他者を踏みにじることに怒りをあらわにするシーン。
奏汰の人間性を端的に示していて大変よかったです。
同時に奏汰の中で元の世界に帰りたいという願望がそこまで大きくないのも感じました。待っている人もいないですしね……元祖の奏汰だったら、この世界を壊すことには決して頷かないにしても、母親に会うため元の世界に帰りたいという想いが強い子だったので苦悩しただろうなと思いました。
今回のカルマはいかにも敵役らしく異世界への身勝手さばかりが目につくように書かれていますが、彼ら敵側の勇者たちにもひとりひとり、元祖奏汰のような事情と帰郷への強い願望があるのだろうと思うと切なくなります。この世界を壊さずにみんなが元の世界に帰れるような都合のいい方法が見つかればいいのですが、果たして……今後の展開も楽しみにしています!!
作者からの返信
うごごごーーーーー!!天城さんおはようございますーーーー!!!!!今日もこうしてご覧下さり、超熱いコメントありがとうございます!!!
ぶっちゃけここはマジで本作の完成度を決定づける一話だと思って書いていて、俺自身も何度も何度も書き直した部分なので、しっかり俺が意図したとおりに読み取っていただけてむっちゃほっとしてます!!!
そして全体としてはまさに天城さんの仰るとおり。今回は気持ちよく時代劇をしてもらうために奏汰としては戻るために世界を壊すなら許せない。そうしないならいくらでも手伝うというスタンス。
カルマ側としてはこの世界を壊してでもはやく自分の世界に戻りたい。この決定的な違いをささっと早い内にやっておきました。そうしないとお互いの戦いやそのあとの葛藤に集中できませんからね!!
カルマもこの時点ではこう言ってますが、仰るとおりでたとえもっと情に訴えかける勇者が来ても、この世界を壊す必要がある以上奏汰が首を縦にふることはありませんでした。
さらに今回の奏汰の重要事項はあくまで仲間を守ること。この世界を守ることとして、自分の世界に帰るのはその後ってのも仰るとおりです。そうでなきゃ悠長に100個も異世界救ってませんしね!!やれることは全部やって、その後に帰れればいい。そういうスタンスです。
これは奏汰がカルマを初めとした敵勇者と純粋に向き合うためにこうしました。自分の世界に心残りがある状態では、敵勇者の背景を知って苦悩したりする部分に自分も帰りたいし……っていう悩みが混ざってしまうんですよね。そういう苦悩するヒーローもいいんですが、ぶっちゃけ今回も本作はかなり背景部分が暗いので、奏汰自身の悩みは最小に、全力で敵側とぶつかる存在になってもらいました。
今後はこの敵勇者との絡みが本作のメインになっていきます。わりと書いてこなかった構成なのでどこまでやれるかわかりませんが、全力で最後まで書き切ります!!!!!
やれ──ッ!! かなっち!!!!
作者からの返信
きえーーー!!!白里さんこちらもコメントありがとうございます!!感謝です!!
今回は明確に敵と味方の思想をわけました。なので基本的に和解とかそういうのは難しい相手です!!