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コンタは小鳥が言った泉にすぐに向かいました。泉に行くと、そこにはキラキラした泉が広がってました。 そして、泉の中央には大きな木がありました。 泳いで行けばいけそうなくらい 近くにありました。
そして、木の枝には美味しそうな見たこともないような木の実が沢山なっていました。食いしん坊のコンタは、それを我慢出来ずに、泉の中央にある木の実を食べようと入ろうとしました。
「この近くなら、ぼくにも泳いで行けるぞ!」
コンタは母ギツネから教わった泳ぎで、泉の中央にある大きな木に近よりました。泉に近づくと足元に罠が仕掛けてあり、あやまってコンタは、それを踏んでしまいました。地面に仕掛けられていたロープがコンタの体を包むと、そのまま木の真上に網ごと体を吊るされました。
身動きがとれなくなったコンタは、木の真上で吊るされた編みの中でもがきました。コンタが捕まった網の中で暴れていると、青い小鳥が再び木の枝にとまり、コンタに話かけてきました。
「あははっ! ひっかかったね!」
青い小鳥はコンタにそう言うと、意地悪そうに笑いました。コンタは青い小鳥に怒りました。
「やい、ぼくをだましたな!?」
コンタは怒ると青い小鳥を睨みました。青い小鳥はコンタにすました顔で答えました。
「無知だからいけないんだよ。ぼくはきみに忠告くしたはずだよ? この森にはね、人間達が仕掛けた罠で一杯なんだ。ぼくのお父さんもお母さんも、人間たちが仕掛けた罠で捕まったんだ。きみも人間たちの罠にはめられたのさ」
「ねぇ、ぼくはどうなるの?」
「きみは人間達に捕まったから食べられる運命なのさ」
『いやだっ!』
「あははははっ!」
青い小鳥はコンタに意地悪に笑うと、木の枝から翼を広げて青空の上へと飛び去って行きました。コンタは木の真上に吊るされて、小鳥に騙されたことが悔しくて悔しくてたまらなくなり。ひとりで網の中で、悲しくてわんわん泣きました。
『お母さん! お母さん!』
コンタは母ギツネに必死で助けを求めました。けれど、いくら泣いても母ギツネはコンタが人間達の罠に捕まったことを知らないので助けにはきません。コンタは網の中で一杯反省しました。
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