第10話
酷い目にあった...
火あぶりの刑の恐ろしさを身をもって体験するとかしたくなかったわ!
はあ、でも生きてるしセーフか?やっぱあのクソ魔女ダメだわ
『あら、起きたのね。気分はどう?』
「「最悪。死んだ方がましな痛みを食らったわ。」」
『生きているのだからいいじゃない。それで?体の具合はどうかしら?』
そう言われて自身の腕を観察してみると、とても美容に気を使っていそうなつるつるぷにぷにの肌になっている。色は少し日焼けしたかのように黒くなっていた。
「「なんとなく体の動きがなめらかになったような?」」
『それだけ?フェニックスの方は...傷つけば分かるわ』
そう言ってマリーは近くにあった小柄なナイフを俺の顔にに投げつける。
咄嗟に腕を前に出し防ごうとすると、大した抵抗もなくストンと俺の腕に刺さる
「「痛っ!くはないな?」」
驚いて痛いと言いそうになったが異物感があるだけで痛みは無い。そして、するりとナイフは抜けて地面に落ち、俺の腕は一瞬燃えたように熱と光を発して、何事も無かったかのようになった。
『ふーん、結構スライムらしくなっているのかしら。血も出ず、痛みもない、触手みたいなものかしら?そして、フェニックスと同じように炎が現れて傷が治る。こんな簡単に力が手に入るのね。羨ましいわ。』
「「検証するにしても、顔に投げる必要ないだろ!」」
『あら、ごめんなさいね。一応急に襲われた時の対処も見ておこうと思って』
やっぱクソだわこいつ、いつか絶対殺す!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます