第8話

「「3食おやつ散歩に昼寝付きですか?」」

『なわけないでしょう、犬にそんな優雅な生活があるとでも?』


ですよねー。まあつまり召使いとか奴隷とかなんだろーなー。やだなー。


『この契約書に名前を書いて血判を押しなさい』


そう言って僕の拘束を解き、出してきた契約書には簡単に僕が彼女の呪いの解呪に全力を尽くすこと、彼女が僕を殺さないことと書かれていた。ふーん。へー。んー、名前、ねぇ。


「「名前ないんだけど、どうすりゃいいの?」」

『ああ、生まれたばかりだったわね。犬に名前をつけてあげなきゃかしら。じゃあ、貴方はロロよ』

「「犬っぽい名前じゃなくて良かったよ」」


そう言いながら名前の欄にロロとかき、指を噛みちぎって血をだし、血判を押した。


『はい、契約完了よ。これで私は貴方を殺せないし、貴方は私の解呪に尽力しなければならない。それがなされなかった場合は、死ぬわ』


うーん、わかってたけどやっぱり死ぬのか。


「「これ、もう殺されないから言うんだけどさ、解呪した後僕が君を一方的に嬲ることができそーだけど大丈夫そー?」」

『馬鹿ね、殺さずとも無力化する方法なんていくらでもあるわ。それに、あなたがどれだけ強くなろうと本気の私には勝てないわよ。』



「「話し変わるけど、名前マリーなんだね。結構普通でびっくり。」」

『ぶっ殺されたいの?』

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