第7話

目を覚ます。いや、今生になってから気を失いすぎでは??早急に強くならねば…

そんなことを思いながら状況を把握しようと務める。場所はどこぞの地下室のようで薄暗く狭い、そして周囲の棚には魔術的に意味ありそうなファンタジーな置物が並べられている。拷問部屋ではなさそうで一安心だ。しかしながら当然と言うべきか僕は金具で拘束されている。両手両足そして腹と首の六ヶ所をぶっとい鉄輪でだ。


『目を覚ましたようね』

「「うん、目覚ましたからさ、これ解いてくんない?」」

『場合によってはすぐに解いてあげるわ』

「「何をご所望で?」」

『強力な呪いをとく方法』

「「呪い?」」


呪いとはなんのことだろうか?全く元気に生きているように見えるが?


『貴方の持つ邪神由来の能力よ、その能力と貴方の対応次第ですぐに解放してあげるわ』


チートはあまり人に教えない方がいいのが定番だが、そんなこと言っていられる状態では無い。しかし俺のチートじゃどうしようもないけど、それを言って無事に帰れるかと言われれば結果は火を見るより明らかだ。ならば、


「「俺の力は食ったものの能力を手に入れられる能力だ」」

『それで?』

「「今呪いを解く能力は持っていない。というか生まれたてで猪食った以外何も食べてないから何も持ってない」」

『あーそう、じゃあ用無しね』

「「待て待て待て、話はここからだ。だから解呪の能力を持つやつを殺して食えばそれが出来るようになるってことだ。だから交渉だ。いつか解呪できるようになったらする。だから見逃してくれない?」」

『良いわよ、ただし今から貴方は私の犬よ』


ワン?


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