第3話

「「はあ、はあ、ふう。」」


落ち着いてきた。目の前には小屋と泉があり、しばらくはここに隠れよう。


「「しかしどうなってんだ?異形だの邪神だの。いくら裸で禿げた男だからって、、、」」


いくらなんでもおかしい。今になって神様の最後の言葉が蘇る。


「ふふ、人生だなんて誰も言ってないのだけれどね、君の次の生に辛多からんことをー」


人じゃない?しかも辛って。えっじゃああのショタ邪神なの??え?

落ち着こう。そうだ、1回顔を確認しよう。泉に反射して見れるはずだ。

フラフラとした足取りで泉に近づく。

そこに映ったのは、真っ白な肌に高めで整った鼻、何の変哲もない耳に縫われた口、そして赤と白のコントラストが綺麗な目の位置にあるふたつの口。

ああ、なるほどこれは異形だ。

なんて一見冷静な感想を抱きながら僕の意識は沈んでいった。

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