第3話 残虐性〇
”1、2、3、14、15...16人か。”
謎の男、アグリーデーモンが手を挙げた数を数えた。
”あのさあ、俺ペアを作れって言ったのよ。で、残りの人数は16人だろ?偶数だからちょうどあまりなくペアを作れるはずなのになんで君たちはペアを組まないの?”
...誰も何も答えることはできない。
”まあいいや、君たちは少なくともルールは守れないんだね”
その瞬間、モニターから大量のビームが手を挙げている人にめがけて飛んできた。
次瞬きをした後には空中には鮮血が花火のように宙を舞っていた。
”じゃあね、次は俺の命令を守ってね。あとご飯については下の学食に行ってどうぞ”
アグリーデーモンがそういうとモニターの電源が落ちた。
2-Aの残りの16人、8ペアは一回になる学食に向かうことにした。
学食につくと俺は目を丸くした。
なんと俺の好物のラーメン屋があった。
瑠も、そのほかの人も驚いていた。なんと自分が好きな食べ物の店が設置されているのだ。
「なんかよくわからないけどやったー!」
こんな状況で食べ物で喜んでいる女子生徒がいる。ていうか目の前で人が死んだのに食欲があるやつがいるのか...
「あの人人が死んだのに食欲あるんだね」
とマイペースな瑠もドン引きしている。
「あの人なんて言う名前だっけ。陽キャは俺わからないんだよね」
「瑠何も知らないな。俺もお前も普キャだからクラス全員の名前くらい覚えとけよ」
食べ物で喜んでいる生徒は西園寺音々(ねおん)ネットでバーチャルの姿を使って活動しているいわゆるVtuberというやつだ。
でもこいつ、音々はリアルでもめちゃくちゃかわいい!ほかの活動者がどうかは知らないけどこいつは童顔でちょっとロリっぽくて最高だぜ。
「正弘、今めちゃくちゃキモイ顔してるよ」
「なんでそんなこと言うの!?」
そんなこんなで俺たちは昼食をとると適当に時間を潰した。学校に一日監禁されていることから俺たちは敵同士ということを忘れて自分の能力を晒してしまった。
「へえ、西園寺さんの能力凄いね」
「私の能力すごいでしょ!想像したものが実際に出てくるのよ!」
「便利そうだね」
音々はバーチャル空間で活躍していることから能力は創造に関係するものらしい。便利すぎるなあ
「そういえば西園寺さんは誰とペアを組んでるの?」
俺は気になって聞いてみた。
「音々でいいよ、私はあの人と組んでいるよ!」
音々が指をさした先にはゴリゴリのマッチョがいた。そう、このクラスには担任の鬼怒田以外にも生徒にマッチョがいるのだ。身長は185cmとか言ってたな
「どうも、五里、筋肉(マッスル)です」
「あ...よろしく。」
「へえ、筋肉って書いてマッスルって読むんだ。面白いね」
俺はなんか反応しずらく適当にあいさつしたけれど瑠はいつもと変わらない雰囲気で話し始めた。おい、人の名前はバカにするな
「おい、高木といったか?俺の名前を馬鹿にすんじゃねえ」
ほら切れてるよ
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