Reincarnation
一ノ瀬うた
生まれ変わること
まず、私のこの想いに出会ってくれてありがとう。
今回はいじめがいけない理由について語ろうと思う。
あくまで一ノ瀬うたの一人の人間の意見であるから、ご参考までに。
早速だけど、なぜいじめはしてはいけない行為だと思う?
「相手を傷つけるから」
「やられた側は一生の傷になるから」
人間の数だけ答えは出てくると思う。その中で、自分が納得できる、心に留めておける意見を大切にすればいいと私は考える。
しばしばいじめはいじめた側が悪いと言われているけれど、私は100%そうとは思わない。
実際にいじめが起こった時、大人はいじめられた子を守り、いじめた子を頭ごなしに叱りつける、というような風潮があるように感じられる。
当たり前のことかもしれないが、私には納得がいかない。なぜなら、いじめた子の意見を、気持ちを聞いてあげて欲しいと思うからだ。
いじめる子の心理はどのようなものなのだろうか。例えば、クラスに気に入らない子がいるとしよう。いじめる子はどのような行動をとるだろうか。いじめる子にとって最大の目的は、自分が快適に生活を送ること。当然、人間誰しも快適に人生を送りたい。しかし、人間は不快な出来事があると、少しでもその状況を逃れようとする。気に入らない子の悪口を言って仲間はずれにしたり、物を隠したりして相手を傷つける。そして学校に来させなくする。いじめる子にとって、気に入らない子が学校に来ないようになれば事は済むと思われがちだが、現実はそうでもない。
なぜそのような行為をしてしまうのかが問題なのだ。気に入らない人がいても我慢したり、関わらないようにするのが一般的だろう。では、なぜいじめる子は我慢ができないのだろうか。
その原因は家庭にあるのではないかと私は考えた。未成年の間は、学校か家にいる時間が最も多いだろう。例外もあるが、誰かを傷つける子は、誰かに傷つけられた可能性があるのではないかと私は考える。誰かに傷つけられた時、悲しくて、悔しい気持ちで胸がいっぱいになる人がほとんどだと思う。いじめる子は昔からそのような感情に呑まれる機会が多かったのでは、と考えた。そのため、傷ついたショックを消化しきれずに、傷つけられた相手とは違う誰かに矛先が向いてしまうのではないのだろうか。言われた内容に傷ついて、その悲しみや怒りを自分の代わりに違う誰かにぶつけよう、と思う子がいるのではないかと感じた。反対に、自分が言われて傷ついたから他の誰かに言わないようにしよう、と考える子もいると思う。でも感じ方は人それぞれだ。ここで俗に言う「いじめっ子」が生まれてしまうのではないだろうか。
いじめっ子を生む一つの原因としては、「虐待」によるものが多いと感じられる。虐待にはさまざまな種類があるが、どれも酷いものである。親がいなければ子は存在していない。その偉大な「親」という存在に逆らうことは難しいだろう。辛さを抱え込んで捌け口を失う。それによって抱えきれない程の辛さ、虚しさ、孤独を手に入れ、一人で抱え込む。いずれその我慢は爆発して「いい子」でいることは難しくなるだろう。「いい子」でいられなくなれば、協調性を失い、犯罪に走る。いじめも犯罪と同じくらい重いことなのだ。
このようなことから、いじめが起こった時、私はいじめっ子ばかりを責めないであげて欲しいと考えた。いじめをする子は、いじめ以上に過去に耐え難い程のプレッシャーを抱え込んでいる可能性が考えられる。もしそのプレッシャーに耐えられなくなっていじめを起こした時、まずはなぜいじめをしたのか親身になって聞いてあげて欲しい。そして、いじめられた子と同じように、今までたくさん我慢したね、と慰めてあげて欲しい。最終的には、いじめっ子も、いじめられた子も慰めて優しくしてあげて欲しいのだ。
──まだまだいじめの問題は続くと思いますが、大事なのは叱ることではなく、話を聞くことだと私は考えます。叱っても気分が落ち込むだけであり、何の解決にもなりません。他者の立場になって意見を聞く。これはいじめ以外にも共通する方法だと思います。
いじめが減ることはもちろん第一に願っていますが、私は社会において取り残される人を増やさないことを祈っています。
Reincarnation 一ノ瀬うた @itinoseuta
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