君達……後々ちゃんと考えてこんな事をしたんだよね?

黒鉄丸

よくよく考えるべし

俺には一応許嫁が居る。まぁ1ヶ月に1回会う程度ではあるが、仕方ない事情というものはある。


まぁ女が恋人でも作らない限り、成人してから結婚するだろう。その時は毎日顔を合わせるだろうし、今のうちに色々やらないといけないからな……。


まぁこんなことになるとは思わなかったが。


男「君達……後々ちゃんと考えてこんな事をしたんだよね?妊娠もしてるみたいだし」


クズ男「NTRた、負け犬の遠吠えか?」


女「許嫁だからって、無条件で好かれるって思わないで?自由もない実家も、あんたの事も嫌いだったのよ!!」


クズ男「1ヶ月に1回しか会わねぇのに彼氏面してんじゃねーよ!邪魔なんだよ」ブォン!


そんな事を言いながら拳を振り上げる……素人だな。


男「……」スッ…


格闘技。学んでないなコイツ避けるの容易いし……あ、注射痕。


ドサッ!!


あっ。コケた、鍛えてないなー色々……


女「ダーリン!避けてんじゃないよ男らしくない!!」


え?この子バカになってない?


クズ男「男らしく、コイツの怒りを受け入れる器もねーのか。チキン野郎!!」


うーん……朱に交われば赤くなるってやつだな。


男「チキン野郎でもいいから話は聞けよ」


よく見れば女にも注射痕があるな……


女「こんな奴に関わったらチキンが伝染るからどっかいくよ!追いかけて来るなよ、粗チン野郎!!」


俺の股間見たことないだろ……


クズ男「そーだな!」


あっ、逃げた……とりあえず。


男「もしもしお嬢様学校ですか?女の事を聞きたいので、少々お時間を……」


ーどっかの喫茶店ー


担任(女)「……という訳で、女さんは自主退学をしまして。1ヶ月前から音信不通だったのです、一応保護者の意向で停学扱いにはしてますが」


男「様子がおかしかった時期はわかりますか?」


担任(女)「実は、妊娠が発覚したのは1ヶ月前でして……いつ頃からの付き合いかわからないんですよ」


男「なるほど、規律が緩いとはいえお嬢様学校をだまくらかすとは。女は悪知恵が働くなぁ……とりあえず女実家にいきますので。あ、貴女に責任追及はしませんしさせませんのでご安心を。悪いのは彼女達なので」スクッ……


担任(女)(私の教師人生終わったなぁ、そもそも外に簡単に出歩ける学校なのに理不尽だよ。あ、伝票ない……)


男「そもそも、責任追及するならもっと厳しいそれこそ山奥の淑女学校に行かせますからね……心労を労わせてください」ヒラヒラ


カランカラン…アリガトウゴザイマシター


担任(女)(いい人だったな、男さん。なんで女さんあんな事したんだろうなぁ、淑女学校に行かせれるご実家も裏切って……)


ー女実家ー


女「……」カタカタ…


クズ男「……」ボッコボコ


部下「女さんとクズ男を確保しました、抵抗されたので手荒になりましたが……」


男「まぁ、こうなるよね」


女父「まさかこんな事になるとは、本当に申し訳ない……」


女「私の実家に告げ口って何処まで卑怯も……」パーン!


女母「裏切ったあんたがガタガタ抜かすんじゃないよ!!」


男「そもそもお嬢様学校から報告飛んでたぞ……停学扱いだったし。まぁこんな状況じゃマジで退学だろうけど」


女父「妊娠はまだいい、いや良くないが。ドラック、売春、暴力事件……どんだけやらかしているんだ。クズ男も未成年だったし」ハア…


女母「とりあえず女さんは、縁切りと少年院送りね……そのあと尼寺かしら」


女「縁切り!?」


男「クズ男に至っては……どうなるんだろうな」


クズ男「はあ?こんなにボコボコにしておきながらさらになんかすんのか、訴えるぞ!!」


女父「黙れ!!」バキィ!!


男「冷静に考えてみ?手塩にかけた可愛い娘が何処の馬の骨とも知らぬ男に妊娠させられてる上にヤク漬け・犯罪行為もさせて、縁切りまでさせてるんだぞ?」


女母「しかも、この醜聞を消すために私たちが奔走する羽目になるんです、お金と手間が掛かるんですよ?縁切りして赤の他人になる女さんのせいでね。その原因を生かす意味って……あるかしら」フフッ


クズ男「ヒッ……」(目が……笑ってない!?)


女「殺す気!?ダーリンを!?」


女父「そんな痕跡残るような事はせん……まぁ海外で、カニを取りに行ってもらうがな」


女母「業務中に事故が起こって死ぬかもしれないわねー海って気まぐれだし」


女父「まぁ、業務を全うしたら生きられるぞ……全うしたらな」


男「ズブの素人が救命具付けずに漁に行って生きて帰ってくるかな……」


女「そんな、暴力団みたいな事を……」


男「え?」


女父「……私たちの成り立ちを真面目に聞いてなかったなコイツは」


女「え?」


女母「私たちは元々暴力団から足を洗ってカタギになって成功した家系よ……」


女父「まぁ。身内がやらかしたら伝手でコイツが言ってた、暴力団みたいな制裁が出来るって事でもあるがな」


男「そして女実家の成功の要員でもあった男実家の繋がりを断ち切れないように三代事に許嫁になっていた……って感じだな」


女「そんな勝手に許嫁付けたり束縛されて、子供の人生をなんだと……!!」


男「まぁ前時代的だな、だからこそ最低限にしか会わなかったが……」


女「へ?」


女父「そろそろ、許嫁をつける必要が無くなってきて……元暴力団の印象も無くなっていてな」


男「だからこそお嬢様学校でも規律が緩い……それこそ外に遊びに行けるような学校に通っていたんだよ、彼氏を作れるような環境で自分の道を見つけれるように」


女母「本気で許嫁にふさわしい淑女にするつもりなら山奥の淑女学校に送るわよ……」


男「だから恋人作っても普通に身を引くよ?だけど妊娠させてる上に色々やらかしてるからこんな事になっていたが……」


女「そんなの……聞いてない……」


女母「私たちの成り立ちを話していた時に言いました」


女「なら許してくれてもッ!!」パーン!


女母「黙りなさい、妊娠だけならまだ良かったのに……」


女父「恩義のある男実家に後ろ足で砂をかける所か汚物付き泥を顔面に叩きつけるような事を仕出かしてくれたからな……縁切りは当然だ」


女母「クズ男に至っては。きっかけを作り、娘を汚し。私たちの実家にも実害があった時点で元暴力団の伝手を使ってでも制裁しなければならないのよ」


クズ男(サイフが出来ると思っていたのに……)フガフガ


男(男父が殴ってからまた部下さんがボコボコにして喋れないぐらいに。顔面ボッコボコになったな……)


男「まぁ仮に妊娠だけだったら。まぁ俺がボコボコにしてから、女実家に突き出してただけだな」


女「なんで!?」


クズ男「フガァ!!」


男「ケジメ付けて、後継人として真っ当にしますよーという意思表示が必要だから……妊娠でも女実家色々動くし。クズ男は未成年だから責任取れないし」


女父「全く……」ハア


男「あ、担任さんの職の世話しなきゃ……女のせいでクビになるだろうし」


女母「それは私たちに任せなさい。私たちの責任だし」


女父「とりあえず、お前らは警察送りだ。薬物で引っ張れるからな……」


女「あ、跡継ぎ……」(尼寺なんて嫌!!)


女父「赤の他人のお前が気にする事ではないわ」


女母「大人しく刑に服しなさい、クスリもやってるから世間とも隔絶されるけど。女さんの自業自得ね」


男「だから言っただろ?『君達……後々ちゃんと考えてこんな事をしたんだよね?』って……結果こうなったんだから。望み通りだね、嫌いな実家と俺に会わなくっで済むしな」


女「い、いやぁぁ!!」


ーその後ー


女達は少年院に送られ、刑期を真っ当しても表に出ること無いだろう……


女は薬物中毒でもあるために、周りに自然と田舎以外ない尼寺に送られ。


クズ男は釈放と同時に海外に送られた、噂によればまだ生き残ってはいる……というより簡単に死ねないように職業訓練してるとか。

真っ当なカニ漁師になっていれば生活には困らないだろうな、真っ当になる気があればだがな。


担任さんは、女実家のお陰で噂の届かない学校で新たに教師として働いてるらしい。どうも用務員紹介する伝手らしいが……うん大丈夫でしょ


俺は……


男「……いきなり『これからよろしくお願いします旦那様』と言われても俺、ロリコンじゃないんだけど?」


許嫁(子)「いえ……今や形骸化しているとはいえ女さんがやらかしていますので、姪である私が許嫁となりました」


男「全く……嫌だったら言いなよ?君が大人になるまでは待つけどね」


許嫁(子)「……待っててくれるんですか?」


男「ああ。待つさ、寧ろ大人になる頃にはおじさんになる俺の許嫁はキツイでしょ……ちゃんと嫌なら嫌と言いなよ。騒いだら黙らせるし」


許嫁(子)「別に歳は気にしないんですが、男は甲斐性ですよ」(なんで女さんが嫌っていたのかわからないぐらいの紳士ですね……知ってましたが)


男「まぁ女実家には一応の文句は言っておくけどね……」ヨットっ(日本酒一升瓶)


許嫁(子)「お酒?」


男「個人的に女実家と仲良いから……」


許嫁(子)「飲み過ぎないように」(恥も外聞もなく。私を許嫁にする理由がわかりましたよ……嫌では無いですが)


男「はいはい」


なんか知らないが(犯罪だぜ☆)歳の許嫁が出来ました。

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君達……後々ちゃんと考えてこんな事をしたんだよね? 黒鉄丸 @siroganemaru

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