病院


あれ、なんか頭が重たいな、身体がふわふわする。なんだか急に息苦しくなってきた。あ、なんか視界がやばいかも。



「みきちゃん!?」



テツに呼ばれた気がしたけど、意識を失ってそのまま倒れ込んでしまった。



目を覚ましたときには、わたしは病院のベットの上で隣にはテツがいた。



「あれ、わたしなんでこんなところに」


「良かった、目覚ましてくれて。精神的なストレスが原因の失神だろうって先生が言ってた。ほんと良かった。先生呼んでくるね」



そう言ってテツは病室を出た。

わたし倒れたんだ。凄く苦しかったし、怖かった。本当に死ぬかもって思った。



「2、3日安静にすれば退院できますから、安静にしていてくださいね。」


「ありがとうございます」


先生が病室を出て、二人きりになった。

テツがなにか言いたそうにしているけど、上手く話せない。



ガラガラッ



勢いよく病室の扉が開き泣きながら飛び込んできたのは、かおりだった。



「みきちゃん!!良かった。ごめんね、ごめんね」


「なんで、かおりがここにいるの」


「テッちゃん先輩から連絡があったの」


「ごめん、勝手に携帯の履歴見て一番上にあった番号に連絡した」


「そうだったんだ」


「わたしが、わたしがみきちゃんにこんなお願いなんてするからこんなことになったんだ」


ずっと謝っているかおりの手をぎゅっと握った。


「大丈夫。かおりのせいじゃないんだ。これは誰のせいでもなくて、とにかくわたしは大丈夫だから」


凄く重苦しい雰囲気で、また呼吸が苦しくなりそう。


「じゃあ、俺はそろそろ行くね。みきちゃんに会えて良かった」


病室を出るテツの背中は、凄く寂しそうで小さく見えた。


「みきちゃん、今日はもう休んで、明日また来るから」


少ししてかおりも病室を出た。



ベットに横になり目を瞑ると、ここ最近の出来事が走馬灯のようにぐるぐる頭の中をかき乱した。わたしの人生の中でももっとも濃い数日間だったな、最後の思い出にと行った同窓会から、かおりとまた繋がりが出来て、沢山密会して学生に戻ったみたいに楽しかった。こっそり屋根裏で探偵したり、でもまだ何も解決していない。

もの凄く疲れていたのか深い深い眠りについてしまった。










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毎日死ぬことを考えてる 極上檸檬 @gokujouremon

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