第11話 一緒にお風呂入らないと、死んじゃうもん!
旅の途中、私たちは温泉を見つけた。
「へえ、こんなところにもあるんだ」
「これは天然の風呂だな」
「入りたい!」
「だが、女湯しかないようだ」
「え?」
「残念だが私は入れない」
「ええー?」
サラさんと一緒に入るつもりだったのに! がっかりだ。
「なんで?」
「私は男だ」
「嘘だぁー!!」
見え透いた嘘をつくとは。
よっぽど私とお風呂に入りたくないのか?
「じゃあ、一緒に入ろう」
「なんで、じゃあ、なんだ! ダメだ!」
「お願い!」
「い、嫌だ!」
こうなったら最終手段だ。
「サラさんが一緒に入ってくれないなら私、自殺します!」
「な!?」
「そして幽霊になって毎晩、あなたの枕元に立ちます」
「おい!」
「怖い話とかしてあげましょうか?」
「ぐぬぬ……」
サラさんは悩み始める。
よし、もう一押し。
「サラさんと一緒のお風呂じゃないとイヤ!」
「わ、分かった」
勝った!
「ありがとうございます!」
こうして私たちは混浴することになった。
服を脱いでタオルを巻いて温泉に入る。
伸びしろ半端ない私の百合的異世界転生ライフ うんこ @yonechanish
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