第3話 嬉し恥ずかし初クエスト
「これがいいかも」
選んだのは薬草採取の依頼だ。
早速受けて街の外へ出た。
依頼書によると、この辺りにあるらしい。
キョロキョロと見回していると草むらの中に生えているのを見つけた。
近付いて確認すると確かにそれは薬草だった。
私は丁寧に摘んでバッグに入れた。
「よし! 次を探そう!」
意気込んで探し始めたがなかなか見つからない。
日が落ちてきたので街に戻ることにした。
ギルドに行くと先客がいた。
金髪ロングヘアーの女性だ。
歳は二十代後半くらいに見える。
「あ、この前、古着を一緒に買ってくれた女の人!」
私が言うとその女性が振り向いた。
「ん? ああ、あんたか」
女性は微笑んだ。
「まさかここで会うとはね」
「ほんとですよ。でも嬉しいです」
「そうだな。あたしもだよ」
「ところでお姉さんの名前は?」
「サラ・スカーレットだ」
「私は天月琴音といいます」
自己紹介が終わるとサラさんは言った。
サラさんは忍者みたいな出で立ちだ。
「同じクエストみたいだな」
「そうですね」
私たちはカウンターに向かった。
そして、それぞれ集めた薬草を提出した。
「はい。確かに受け取りました」
報酬を受け取ったあと、私はサラさんと一緒に食事に行った。
「美味しいですね」
「そうだな」
こうして楽しい時間は過ぎていった。
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