第4話

「やっさん、この道変わんないねー。あとアプリで呼ばれるの、最初どうかとおもったよねー」


「テンカさん、また乗ってくれるなんて。おれにとっては唯一の知り合いだったから、あの時は!


くっ!


どこまでも乗せてくよ!テンカさん!!」


近くのスタジオまででいいんだよ!


それと、こことここ、つながってたの?

俺は何年こいつのパパをやってきた。


独身の頃の気持ちはやや薄れ、今は天華のパパとしての気持ちの方がずっと強い。


「天華、帰ったら、話の続きをしようか」


親に生まれ変わって欲しいとか、


とんでもなく、


ひどい言い草じゃ無いか!!


果たして天華はその日用意された衣装にカメラのシャッター音が響くよりも速く、しかし、それよりもカメラマンが表情を逃しまい、と遅れているのか。

天性のルックスの良さで刹那ごとに表情を変える、

変える。


ピピッ

パシャ!

ピピッ

パシャ!!


やがてパソコン画面に並んだ何十枚ものデータ。

これらが全て、天華の努力。


「パパ!あしたはー!


雑誌のインタビュー!


ついてきてくれるよね?!」


忙しい。アットホームな俺より稼いでいて人々を動かしている。

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