第2話

逆転、親代わり、転生……?


俺は呟いた。


「いやー!お父さん、顔だけは良かったし?習えばなんでもこなしちゃうっ、そこにしびれる!あこかれるうぅー!」


今世の実の娘・天華はもう天上天下、唯我独尊だ。


「俺は、以前揉めたタクシーの運転手に車ごと突っ込まれたはず……!」


スパゲッティを半分に折って時短の茹で方をする。

アイドル兼モデルがいるからと言って、我が家は豪勢な住宅ではない。


セキュリティは甘くストーカーや熱心なファンにも気をつけねば。


そんな時に!必要な俺?!父親!!


俺は天華の防犯なのだ。


「お父さん、ずっと見てたよっ。大変だったね。事故の時は私、目を瞑っちゃった!でも、もう大丈夫!なぜならお父さんは!


わたしを守ってくれるだけの転生ダディでいいんだから!」


それって盾だよな?

というか、なぜ、子供のお前が、俺の前世を知っている?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る