4つ目の願い

 あの事件の真相が分かり私の誤解も解け、私はカウンセリングだけでなく普通に登校し授業を受け帰れるようにまで精神状態が回復した。私が犯人だと思っていた根羽妃奈ちゃんとも仲良くなった。


 「優陽!一緒に帰ろう」と今日も授業が何事もなく終わり妃奈がいつものように声をかけてくれた。いつもなら一緒に帰るのだが今日は予定があったので断って先に帰ってもらった。その予定とは、、、


 「高校入ってから君に一目惚れしてそれでまた登校して来れるようになった時ずっと君のこと目で追ってしまうくらい君のことが好きになっていきました。僕と付き合ってください」


 私は今日同じクラスの男の子に告白されました。


 「えっと・・・いきなりそう言われても・・」私は戸惑いながらそう言った。

 「そ、そうだよね・・困っちゃよね・・じゃあ友達から始めてもいいかな」男の子はそう言った。私はその提案を承諾しその男の子と友達になった。

 その男の子の名前は、岩見愛海(いわみまひろ)。どうやら私は一目惚れされたらしい。


 告白された日から私と愛海くんは教室などでよく話すようになった。妃奈や他のクラスの子に・・・愛海くんとはどういう関係?二人って付き合ってるの??・・といろんな質問が飛び交って絶えない。そんな楽しい日々を送っていくうちに私は毎日普通に登校できるようになった。


 「優陽ちゃんおはよう。今日はいい天気だね」愛海くんがいつものように話しかけてくれた。

 「おはよう、愛海くん」と私は返した。そして私は今日あの時の告白の返事をしようと思い放課後私たちは話すことになった。


 「どうしたの、いきなり呼び出したりして」愛海くんは不思議そうに私のことを見ながら言った。

 「ごめんね、いきなり呼び出したりして。あの時の告白の返事をしようかなと思って」私は答えた。

 「返事が遅くなってごめんなさい。その、私でよければよろしくお願いします」愛海くんはポカンとした顔でいたが状況を理解したのか今までに見たことのないくらいの笑顔で喜んだ。

 「もちろんだよ!!これから絶対に優陽ちゃんを幸せにするから!」と笑顔でそして私にそう誓ってくれた。


 私たちが付き合った翌日にはクラス中にその話題で持ちきりだった。

 「優陽!帰ろー!」私はいつものように愛海と一緒に帰った。愛海と帰るときはいつも楽しかった。学校であった面白い話、各々の友だちの話、思い出話、愛海と帰るときはいつも楽しかった。


 ・・・ずっとこの幸せが続けばいいのにな・・・


 私と愛海は付き合って3ヶ月になる。今は2月末。そろそろ願い事も決めなければならない時期になった。これまでいろんな出会いや別れ喧嘩があった。そしてその都度いろんな願いがあった。


 ・・・いじめっ子がいない世界・・・

 ・・・明るい性格になりたい・・・

 ・・・みんなが仲良くなること・・・


 そして今私が思っていることは


 ・・・愛海とずっと幸せな人生を送っていきたい・・・


 愛海といるときは心が楽になる。話ていて落ち着く。だからこそ、私はこの人とずっと幸せになりたい。

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