微笑ましい記憶→切ない話→えっ……こわ……と段階を踏んで深みに落ちていく感覚にゾクゾクしました。あえて忘れた過去にも同じように、これは危険だと思って『ひとつめ』で手紙を読むのをやめたのでしょうか。
時が経つにつれて、でもプレゼントって何だったんだろう?の思いに取り憑かれるようになりそうで怖いですね…
作者からの返信
ありがとうございます! その過程をお楽しみいただけたなら何よりです。おそらく昔、『ひとつめ』を開けたときに怖い思いをしたのでしょう…
もう一度忘れられればいいのですが、このままだとだんだん好奇心が募ってきて危険かもしれませんね…
年老いた私が臨終の時に10番目の手紙を開けると、予想通りに彼女が現れた。
「やっと開けてくれたね、あなたが全部の手紙を開けるのを待っていたのよ」
「これからは、ずっと一緒だよ!」
彼女は私の手を握り上へ引っ張り上げる。
肉体と魂が分離する感覚を私は感じた。
下を見るとベッドに横たわる年老いた私がいた。
手や体を見ると今の私は、彼女と別れた頃の姿になっているようだ。
「それじゃぁ、行こうか?」
彼女は私の顔を見て言う。
「うん!」
私は笑顔で答える。
2人は手に手を取って虹の向こう側へ旅立って逝った……
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます! 確かにタイミングよく開封したらハッピーエンドになる可能性はありますね。長年放っておいた件についてちょっと叱られるかもしれませんが笑