姫と騎士

海の国は穏やかな平和に満ちている。

人々はみな笑い、争いもなく、いざこざも起こらない。この国は平和に満ちている。

兵士である彼も穏やかな平和の中、今は姫との談笑を楽しんでいた。

「そう思わない」

「そうですね。思います」

「良かった」

たわいもない話で姫が喜ぶ。彼はその事に微笑む。姫の顔に悲しみの色がないことを見て、ホッと安堵する。最近の彼は姫が悲しんでいないかを過剰なまでに気にしてしまう。それがどうしてか彼自身分かっていないが、これ以上悲しませてはいけないと強く感じている。これ以上が何に対してなのか彼は分からないけれど。

「あ、そうだ。話は変わるのだけどファイレス。今日は夕食一緒に食べましょう」

「はい」

頷けば姫はさらに喜ぶ。

「それと、明日は一緒に朝食を食べましょう。あれなら城に留まっていてもいいわ」

「はい。お心遣いありがとうございます。それではお言葉に甘えさせていただきますね」

「ええ」

姫の頬がさらに緩んで、彼は良かったと思う。同時に不振にも思った。最近は姫が今までよりも彼が側にいることを望んでくる。別にそれは不快ではないけれど不安になる。まだ不安にさせているのかと。まだが何に対してなのかやはり彼は分からずに眉を潜めた。

最近の彼はいつもこうだ。分からないことが多く、疑問が募る。そして、そのすべてに答えを見いだせないでいる。まるで何かを忘れているみたいだと彼は心のなかで吐息を吐いた。

顔は姫を安心させるためにいつも笑っている。どんなときも姫を安心させ笑顔でいてもらいたいとずっと願っているが、それもまた最近は強く思う。前からそうさせることが義務みたいに感じていたが、今ではそれ以上強く思っている。どうしてこうなのかも分からない。

ただ時たま胸が罪悪感でつまる。

「ねぇ、ファイレス大好きよ」

「はい。…私も大好きです。」

それはこんな風に姫からの好意を受け取るときだった。

どうして愛せないのかと問い掛けてくる。どうしてとも返せない。愛さなければいけないと知っていても愛せない。愛したいのに。そうしなければならないのに。強く自分を責める声がする。それに彼は何一つ言い返せない。

罪悪感だけが募っていく。

何故、なぜと……。

こんなとき、彼は決まって会いたいと願う。それが誰になのかはこれも分からない。分からないことだけが増えていく。

誰に会いたいと思うのか。

そう思えばさらに罪悪感が増える。会いたいと思えば思うほど増えていく。一体誰に会いたいのか。考えると不意に誰かの顔を思い浮かべる。だがそれは一瞬。すぐにそれは消えていく。まるで夢のように跡形もなく消えていき、どんな人だったのか思い出せなかった。ただ笑顔だけが浮かんでいる。

会いたいと強く願う。

一体誰だったのだ。

何か大事なことを忘れている気がする。それが何か思い出せない。

罪悪感の中には姫を悲しませたと言う声がしめる。それがどういうことなのか分からない。その声がしめるなかで別の思いもある。別の誰かに対する何か。なんなのか分からない。

何故自分は忘れているのか。

何故自分はこんなにも姫のことを気にしているのか。分からないけど、それが大事なことであるのを体のどこかが知っている。

愛さなければ。幸せにしなければ。

そんな権利罪深い己にあるのかさえもわからない中……。そう思う。

それと同じように自分が忘れてしまった何かを思い出したいとも思う。だけど、思い出してはいけないと誰かが告げる。

このまま幸せにしていくのだと。

それはなんのためなのか

「ファイレス!」

大きめな声で名を呼ばれて彼は小さく跳ね上がった。

我に帰り眉をしかめる。どうやら自分の中に入り込んでいたらしい。最近はいつもこうだ。何をしているときでも何かを考え込んでしまう。

覗き込んでくる姫の瞳が悲しげに歪んでいる。

それをみるとさらに罪悪感が募り、己を殴りたくなる。

「大丈夫?」

「ええ。大丈夫ですよ」

「疲れているんじゃない? 少し休んできたら」

「そんな心配は……」

「いいから。行きなさい」

姫が強い口調で言う。彼は仕方なくそれに折れた。

「はい。分かりました」

歩いていく彼の背を姫が悲しい瞳で見ていた。







彼がいなくなった後、姫は小さなため息をついて、その場に座り込んだ。

胸が苦しい。

すべてを忘れさせたはずなのに彼は時たま何かを考え込む。その中は罪悪感の色が強いが、だけど、確かに誰かを思う色がある。思っているのは彼女のことだろう。決して姫ではない。

分かっているから胸が痛い。

自分が楽になるために記憶を消したが、それは間違いだったのかもしれない。痛みだけが積もっていく。

彼が思いを馳せる姿を見るたびに苦しくて痛い。

今も彼を休みに行かせたのは彼のためなんかじゃなくて、自分のため。彼を見ていたら余計に痛むから。

もう無理なのかもしれないと考える。

もう、無理なのだと。

思いを馳せる彼の瞳に姫は決意を固めた。




静かな空間。闇が世界を包むなかで仄かな明かりが照らされる。普段ならないことだ。

彼はその異様さに息を飲んだ。

今、彼は姫に呼ばれて謁見の場に来ていた。明るい場所で見るのと全く違う感覚。いつもは側に人が使えているのに、玉座に座る姫の横には誰もいない。

二人だけが広い謁見の場に存在していた。

「来たのね」

姫の固い声が響く。

いつもとはまったく違う声に彼はまた息を飲む。

何かが変わろうとする。彼はそう感じた。

「はい」

返事をすれば暗い世界の中で姫がそっと笑う。その顔は今にも泣き出しそうだった。

思わず手を伸ばしかける。だが、その手は姫により遮られた。

「私は覚悟を決めました」

姫の声が響く。その目は泣き出しそうでありながらも決意を含んでいる

目を見開く彼の前で姫の手が動く。近付いていた彼の目を覆い隠し、光が光る。

ハッと、彼は息を止めた。

溢れだしてくる記憶。

彼は信じられない面持ちで姫を見つめた。

「何故……」

そう問うってしまう。

 記憶を思い出させる意味が分からなかった。

思い出したくないわけではなかった。記憶を忘れたなかでも彼は思い出したいと願った。だけど思い出せば姫が悲しむ。だからこそ思い出すなと本能の自分は告げていた。

それなのに何故、姫が記憶を思い出させたのか。

呆然と彼が姫を見つめるなか、姫が笑った。それは泣く一歩手前の笑み。だけど美しかった。

「分かったの。記憶を消しても意味などないと」

「それは……」

「それでもファイレスは私を愛さないって」

どういうことですかと問いかける前に言われた台詞に彼は言葉をなくす。それは記憶をなくすほんの一瞬前に彼自身思ったこと。だけど、それでも自分は愛そうとしていたのに。何故、諦めてしまうのか。言葉にできない中、目だけで問う。

姫が悲しい笑顔を浮かべる。

「記憶を失っても、ファイレスの中にはあの人がいた。あの人を消すことが出来なかった。それだけ強く思っていた。私はその中にはもう入ることができない」

目を伏せる姫の姿に手を伸ばしたくなるが、伸ばせない。今の自分にはそんな権利がもうないのだと悟った。

姫を幸せにするはずだった。

「だからもう私は愛してもらえないの」

それなのに何故、別の人間を愛してしまったのか。

今、考えても分からない。ただ、どうしようもなく惹かれてしまったのだ。本当に、ただそれだけで。ただより恐ろしいことはなかったのだ。ただ、それが恐ろしい。だってそれ以上理由をつけることができないのだから。

ただ惹かれた。それ以外に理由がつけれないから。ただは恐ろしい。

姫を悲しませたことに正当な理由がつけれない。正当な理由をつけたところで何か変わるわけではないけど、それだけでも心は僅かに楽だっただろう。

胸が今までで一番痛い。苦しい。

姫の言っていることが正しいから。もう愛することができない。いつの間にかどんなになっても思い浮かべてしまうほど彼女を愛してしまっていた。

後悔しても仕方ないのに、彼には後悔するしかほか方法はなかった。

「姫……」

「もういいの」

心から彼が呼び掛ければ姫は首を緩く振る。

「私ね、分かったの。何が悪かったのか」

 そう告げた姫に彼が今度は首を振る番だった。何も姫に悪い事などない。彼は強くそう思っている。悪いのは全て自分自身だけだと。

「ううん。私も悪かったの」

 そんな彼に対して姫は否定する。自分が悪かったと罪を認める。

「私も、じゃなくて私がだね……。

 私、愛されなくて当然だったんだって、やっと分かった」

 静かな眼が彼を見ていた。そんな事ないと首を振る彼を優しく見つめていた。 

 悪いのは彼だった。

 姫を愛せない彼。

 幸せに出来ない彼。

 姫に悪い所など何処にもなく、むしろ被害者だった。

 少なくとも彼にとってはそうだった。

 だけど姫にとってはそうではなくなっていた。

「初めは何で愛してくれないの。どうしてって、そればかり考えてファイレスを詰ってたけど、決してそれだけじゃないんだって分かったの

 私が悪かったの。

 ファイレスが私を愛せないのは、私自身の所為だった。

 あのね」

 声を紡ぐ。

 目元は涙に濡れていて、次第に声も震え始めていたけどいわなくてはならないと動かした。言わなければ何も終わりを告げないのだ。

 そして、終わりを告げなければ、何も始まらない。

 終わらせてそして始まらせる。

 解放する時が来たのだ。

「あのね、

 ……罪悪感を抱えたまま人は愛せないんだと思う。義務感で人は人を愛せないんだと思う。

 記憶を亡くしても、亡くす前も、ファイレスは私に罪悪感や義務感を抱いていた。だから愛さなければって思っていた。そんな状況では愛せるはずなかったんだ。

 だって、辛いじゃない。

 罪悪感で愛するのってしんどいじゃない。義務で愛するのって苦しいじゃない。だから無理だったの。

 だから、愛せなかった。

 本当は私が罪悪感とか義務感とかそんな色んなものから放してあげるべきだったんだ。

 じゃないと愛されるはずがなかったの。

 でも、私はそんな事分からなくてただ愛して欲しいってだけ求めてた。求めすぎてた。それが重しになって余計愛されるはずなくなっていて……。

 全部私の所為だったの。

 私が悪かった。

 愛されたいなら私が解放してあげるべきだったの。

 でも、もう遅い」

 力無い微笑みが浮かべられる。

 違うと叫びたいけど、だけど出来なかった。姫が言っている事が正しかった。何処かで分かっていた。常日頃感じていた。このままでは愛せないと。愛する事が辛い。義務では愛せない。罪悪感しか抱えていないこの胸ではどれだけ愛おしくても愛する事は出来ないと。

 何処かで分かっていた。

 ただそれに蓋をしていただけで。

 本当は分かっていたのだ。

 唇を噛みしめて下を向いた。姫の言葉が続く。

「耐えられなくなって、それで、癒しを求めて、見付けてきた。今更勝ってやしない。どう足掻いてももう私は彼女に勝ってないの。

 それが分かったから、だからもう良いよ」

 微笑みが落ちる。そのもういいよが一体どういう意味なのか彼には分からなかった。姫の言葉を待つ。

「みんなの記憶は私が消すからファイレスは地上に行って。私が許すから」

 彼の目が驚愕に見開かれた。

「そんな事……」

 許されるはずないと紡ごうとした言葉は出てこない。姫の目があまりにも真剣だった。

「私が許すから」

 それは本気の言葉。冗談でも何でもない。ただ口にしただけではなく決意に満ち溢れた本気。どんな事があってもそれを成し遂げるつもりだ。

「そんなの……」

 出来ないと言葉にしたかった。

 あなたの傍にいなくてはと言葉に彼はしたかった。だけど、それも出来ない。義務感ではいけないと言われたばかりで、義務を口にするのは出来なかった。

 口籠もった彼に姫が笑う。

「さよならしよう。ファイレス。

 これはね、あなたへの最後の我が儘なの。ファイレスがいたら私、ずっとあなたの事を好きで居続けてしまう。愛されないって分かってるのに、それでも愛を求め続けてしまう。

 だから、お別れしよう。

 私が前に進むためにも。

 ……あなたが幸せになるためにも」

 そう言って笑われたらもう何も言葉にする事はなかった。

 決められた覚悟。だから彼も決めなければいけない。覚悟を。地上でこれからは暮らしていく覚悟を。

「本当にそれで宜しいのですか」

 彼が訪ねる。

「ええ」

 力強く姫が微笑む。その両目からは涙が溢れていた。

「あなたの事は忘れない、だけど、これ以上好きで居続けるのは辛いから、私の見えない場所で幸せになって。私はあなたの幸せをあなたが見えないところで祈っているから」

「……はい」

 僅かな沈黙の後、後小さな声で答えた。

 彼の両目からも涙が流れ出ていた。

 何と言えばいいのか分からない。

 長年暮らしていた海の国を出るのは辛い。だけど、彼女と暮らせるのは嬉しい。姫を置いていくのは悲しい。そして、寂しい。

 いつも傍にいた。いつも見ていた。

 愛せなかったけどとても大切な人である事は変わりなかった。

「あのね、私一つだけ思うの」

 静かに姫が言葉を落とすのを聞いていた。

「罪悪感や義務感を取っ払っていたら、ファイレスは絶対私を愛してくれていたって」

 その自信満々な声に彼は笑う事しかできなかった。

「そうでしょうね」

 彼自身そう思う。

 今でさえ愛しいと思えるのだ。

 自分たちの関係に余計な気持ちや思いさえ入っていなければ確実に愛せただろう。

 姫が少し悲しそうに、それでいて嬉しそうに笑う。

「そうよね……

 ねえ、少しだけ昔話して良いかしら」

「はい」

 二人はお互いを真っ直ぐに見ていた。

 これが最後の会話になると真剣にお互いだけを見ていた。

「私ね、最初は好きになるものかって強く思ってたの。絶対に絶対に好きになんてならない。許してあげないって。

 あなたが私の婚約者に決まった時、そう思ったの。そうとしか思えなかった。

 両親を殺して、私に傷をつけた人の子供なんて絶対に愛さないって思っていた」

 楽しい話をどうせならしたかったなと思いながらも、姫はこの話題を選んだ。気持ちに決着をつけたいからこそ、この話題にした。

 彼は強張りながらもそれでこの話を止めさせようとはしない。いやだっと思ってもいなかった。

「そうでしょうね。幼くたってそう思うのが普通でしょう」

 彼は姫の言葉を肯定する。それが普通だと。

 約五十年も前に起きた事件。

 それが全ての始まりであり。彼が姫に抱える罪が起きた日である。

 彼の父は人魚の中では異質な存在だった。誰もそうとは事件が起きるその日まで知る事がなかったけど、それでもとてもとても異質な有ってはならない存在だった。

 彼の父は欲望を持つ人魚だった。

 それもドロドロとした重い重い重苦しい富や名誉を望むそんな人魚としてあり得ない存在だった。

 彼の父はその欲望に負け、王の城を襲った。

 平和に暮らし戦い慣れていない海の国の兵士はたった一人の反逆者による侵入をあっさりと許し、そして、王と王妃を海の国はあっさりと失った。何とか反逆者を捕らえ、処罰したが、残った幼い姫もお腹に大きな傷を負ってしまっていた。

 それが人魚の歴史の中でも大きく残る事となり、そして、姫とファイレスを苦しめ続けた事件だった。

 事件の後、反逆者の身内として城に連れてこられた彼は、お腹に大きな怪我を負い傷物になった姫の婚約者となった。それは名前だけのものであり。本来言葉の役割を果たさないものとして結ばれた。いつか姫の傷を気にしない者に出会えた時まで、姫が誰にも思いを寄せられないようにと。ただそれだけの役割だった筈だった。

「好きになんてならないって。ずっと嫌いでいてやるって言葉だって交わしてやるもんかって思ってたのに」

 姫が苦笑を浮かべながら言葉にした。

 彼にあった頃は姫はずっとそう思って生きていた。自分の近くにいる彼を敵のように憎んでいた。だけど、そんな姫を知っていてもただ困ったように笑って、我が儘やどんな辛い事でもやって、姫を笑わせようとしてくれた彼にいつの間にか姫は恋心を抱いていた。

 憎んでも恋しくて、誰よりも愛しくて。

 姫は彼を愛していた。

 いつの間にか彼からの愛を望むようになっていた。

 そんな過去を持ちながらどうしても彼の愛が欲しかった。そして、

「私ね……、罪を許さなかった。だけど、その理由は憎んでるとかじゃなかったの。

 罪をあなたがずっと持っていたら、私の元にずっと居てくれるってそう思ってたの」  

 馬鹿よねと呟かれた言葉に彼は何も帰さなかった。ただ静かに姫を見ている。

「そんなんだから結局愛されないで終わったの」

 姫の言葉に彼は言葉を返さない。ただ黙って耐えていた。

 ずっと過去を抱えて生きてきた。許されなくて良いから姫を幸せにしようとそれこそが罪を償う方法なのだと。そう思って生きてきた。

 姫から語られる過去に自分が思っていた過去も重なりそれが重くのし掛かる。

 馬鹿なのは、どちらも同じだった。

 二人とも過去に囚われ何も見えていなかった。

 何かを見る事が出来ていたら、何かが変わったのに。

「もう夜が明けるわ」

 姫が呟いたのに彼は薄く反応した。

 さよならが近付いてくる。

「ファイレス。大好きだったわ」

「……」

「だから、さよなら」

 淡く微笑む姫。その頬を涙が転がった。

「はい。さようならです、姫。

 もし来世があるならきっと私はあなたを愛せるんだと思います」

 そう言葉にする事以外、彼にはなにもなかった。それ以外言葉に出来なかった。色んな思いが溢れすぎて。

「馬鹿ね」

 姫がそっと笑った。

「そんなのあなた、当たり前じゃない。

 私はもし、あの事件の時からやり直せるなら今度こそ愛して貰えるって自信が有るわよ」

 微笑む姫の言葉に彼はそうだろうと思った。

 だって愛おしい。涙を流す姫が愛しくて、今すぐにでも抱きしめて涙を拭いたかった。

 だけど、一度掴んでしまった彼女の温もりを離す事が彼には出来なかった。

 だから、踵を後ろに返す。

「さよなら」

 一歩一歩歩き出す。

「さよなら。愛してた」

 聞こえてきた声を最後にもうふり返らない。



精一杯これからを地上で生きていこう。

彼女の手を取って。もう二度とはなす事はない。


  だけど最後の最後、彼は彼女と一緒に骨になるのではなく、泡になって海に消えていこう。

  そうして帰ってくるのだ。誰よりも愛おしかった姫の元に。

  罪悪感も義務感も全てを取っ払ったありのままの心で。そうして眠りにつくのだ。


 



















心は泡となり海に消える。




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わたちょ @asatakyona

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