第65話 デビュタントの日
―――デビュタント当日。
「ニコ…私の愛しい娘よ!とうとう本物の女神様になってしまったんだね…!」
今回のエスコート役でもあるお父様にドレス姿をお披露目すると、
感動しすぎてもう泣きそうになっているお父様にギュウウウッと抱きしめられた。
そんなお父様も正直いって、
神レベルにかっこいい。
スラリと背が高い顔面最強のお父様が正装なんてした日には、誰も勝てないに決まっている。
つまり、今日は全世界の中で
お父様が一番カッコイイということだ。
その次はお兄様。
息子なだけあって同レベルのかっこよさだが
大人の色気も含めてお父様の僅差勝ちである。
―――しかし…
どうしてこうなった。
なんかもうここの場がペカー!どころではない輝きを放っている。
家族全員と必要な侍従での出席が認められているので、
お母様もお兄様も、メイドのマリアも筆頭護衛騎士のカイも一緒に参加するのだが…
美形集団の正装により、
揃いも揃って自発光している。
もしわたしが他人だったらサングラスをかけるか、おいそれと近づけないだろう。
わたしは一応、自分の容姿に自信を持っているが、なんか霞む気がしてならない。
わたしはまだ皆を見慣れてるからいいけど…
『会場の方たち、大丈夫かな?』
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