それからというもの、

2ヶ月目、3ヶ月目の健康計画書は徐々にレベルアップしていき……

3ヶ月が経ったいまではなんと、

屋敷の庭を散歩できるようになっていた。

最近では庭師と一緒に土いじりに挑戦している。

これはさすがに提案当初は、

令嬢としての品位に関わるということで

両親に渋い顔をされたが…

｢自然と触れ合うことで心身ともに健康になるリハビリです！｣と説得すると、あっさり許可してくれた。

…あまい。あまいよふたりとも！

まあ、その可愛い娘に激甘な両親のおかげで、わたしは土いじりという趣味まで手に入れることができたのだ。

なんともありがたい環境である。

―――憧れのスローライフ生活という夢。

その中には"野菜を育てる"も入っている。

いまはお花に水を上げたり、

花を摘んだり植えたり、

草をむしったりしているだけだが、

近いうちに家庭菜園の提案をしたい……

『着々と夢に近づいている気がする！』

そう思うとつい嬉しくなって、庭師の目を盗んで小さくガッツポーズをした。

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