第22話 化粧水の効果
―――それにしても最近、咳があまりでなくなった。
倒れることもなくなったし。
疲れはするけど、前ほどではない。
こんな短期間で邸内をウロつけるようになるとは思っていなかった。
白湯やはちみつ、腸活のおかげだろうか?
会社の健康オタクおばさんの知恵、あなどることなかれ……
ちなみに化粧水については、
大好評どころか"領の名産"にするという話が進んでいる。
材料は手に入れやすいものだし、
いまのところ、香油以外にお肌を手入れするものはないんだとか。
以前、屋敷のみんなにプレゼントしたら、
1か月後にはキラキラ集団が
さらにお肌ツルプリのキラキラ集団となっていた。
お母様に関しては、
なんというかな……
元々驚きの美貌なのだけど、
ハリとツヤがでて、上品なのに妖艶になっていた。内側から綺麗というやつだ。
魅惑の肌質にお父様もやられたのだろうか…
つまり、夜も燃え上がっているのだろうか。
なんだか2人ともペカーっとしている。
自発光している。
これは、弟が妹ができる日も遠くないかもしれない。
―――コホンッ…と、とにかく。
屋敷中のみんながその効果の証人となったわけだ。
そうなると社交場でも、
侍従たちの関係者にも噂は広まるわけで。
問い合わせ多数。
領民の仕事にもつながるので、
名産にして生産ラインを整えよう!となったのだ。
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