第20話 1か月の成果

―――あれから1ヶ月後。


結論から言わせていただくと…

確実に調子が良くなってきている!


みんなのおかげすぎて、

感謝の気持ちを叫びたい。


毎日のストレッチやラジオ体操も、

最初こそ息切れを起こしていたものの、

いまでは普通にこなせるようになっていた。


食事に関しても、毎日同じメニューでもまったく苦ではなかった。


なぜなら、料理長がわたしにヒアリングをしながら、基本メニューは変えずに、少しずつフルーツの種類や野菜の具、肉の種類、味付けなどを変えてくれたからだ。


おかげで栄養もしっかりと摂る生活ができ、

以前より体力も活力も向上していることを実感している。


顔色も良くなって来たし、

体はまだまだ華奢だけど、続けていれば健康的な体になれそうだ。


そして、スキンケア!

これは我ながら天才かもと思っている。


オリジナルの化粧水をつくって

試しに塗り続けていたら、

肌のカサつきがなくなり透明感も出てきた気がするのだ。


実際にお兄様にも「最近ますますかわいくなったね!」と美少年スマイルをいただいてしまった。

お兄様は最近、わたしのところへくると、

ほっぺをツンツンするのが日課になっている。


こんなイベント、無料でいいのだろうか。


それにしてもこれはすごい……

効果はちゃんとあったわけだし、

家族と屋敷のみんなにもあげよう。


―――モチモチモチモチ…


ふふふっふふふふ……

ますます美しくなってしまいますな。

"ニコルお嬢様"も天国から見ているだろうか。


『あなた、最高にかわいいですよ。』


そう思いながら、自分のモチ肌を触り続けた。

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