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すると、パシンっと手を振り払われた。
「……っ!」
「ぼ、僕がEランクのお前なんかと踊るわけないだろう!ふざけんな!」
なっ……こんなに怒られますか?
ランクって1個しか変わらないじゃん……。
吉村くんはふんっと怒ってその場を立ち去った。
そしてその足でCランクのお嬢様に声をかけ、マッチングしていく。
周りにいた人たちが哀れな目で私を見る。
ああ、もう終わった。ダメだ……。
色んな人がマッチングしていく中、私だけはひとり取り残されている。
最終的に私だけが残ってみんなに笑われるんだ。
必死で涙をこらえようとした時、さっと手が伸びてきた。
「えっ……」
顔をあげてみてみると、そこにいたのは大和だった。
「お嬢様、私と踊ってくれませんか?」
大和は私の前にひざまずき、手を差し出す。
「ウソでしょう……なんで大和くんがEランクの女に」
「いやぁあああ」
周りからは悲鳴にも近い叫び声が聞こえてきた。
「大和……」
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