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「おはよう」

「おはようですって……」


思わずクセでそう挨拶してしまい、周りの人からは白い目で見られる始末。


この学園に来て散々なことばっかりだ……。


どうせ今日の授業でみんなの見世物にされるんだろうな。


「みなさまごきげんよう」

「ごきげんよう」


先生が入ってきて私たちに挨拶をする。


「一時間目はお伝えしていた通り、社交ダンスの授業です。はじめての執事科との合同授業になりますので、慎ましく、そして華やかな姿を見せていただけたらと思います。それでは、ダンスホールへ移動しましょう」


みんなはワクワクしている中、私は一人とぼとぼとダンスホールに向かう。


ホールにつくと、すでに執事科のメンバーが待っていて、私たちを丁寧に出迎えてくれた。


「お待ちしておりました、お嬢様」



全員の声が綺麗に揃う。


そしてお嬢様を順番にエスコートしてくれる執事たち。


私たちが並び終えると、お嬢様科の柏木先生と執事科の遠藤先生が言った。


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