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気が向いたからってどうしたら執事になりたいって思うのよ。


「つーか、初っ端からバカやってんな。Eランクのお嬢様なんてお嬢様って言うのかよ」


「い、いいでしょ?ちょっとやんちゃしすぎちゃっただけなんだから」


「やんちゃね……お嬢様とか向いてねぇんじゃねーの?」


「な、なによそれ……」


痛いところを突かれて、うつむく。


「私だって頑張ってるのに!」


「頑張るのはいいけど……最初から背伸びしてもついてこないだろ。着飾るんじゃなくて、お前らしくやればって言ってんの」


私、らしく……。

でも私らしくやったから、こうやってEランクになってしまったんだ。


「じゃあな、頑張れよ」


それから大和が先に家についたためそこで分かれることになった。


私らしくって何よ、私のこと何も知らない癖に!


翌日。

朝が来てしまった……。


私は寝不足のまま教室に入った。

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