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それからも先生の見えるところで、お花に水をあげてみたり……先生の肩を揉もうとしたりしてみたが全然効果は無かった。


「うう、けっきょく私……ランクをあげられなかった」


明日は朝から社交ダンスの授業があるのに……。


とぼとぼと家までの道のりを歩いていると、誰かにポンと肩を叩かれた。


「よっ」

「大和……!」


そこには朝と同じ制服姿の大和がいた。


「あんた、騙したわね!」

「何がだよ!」


「普通科に行くって言ったでしょ?なんで大和が執事科にいるのよ」

「別に普通科に行くなんて言ってねぇし、お前が勘違いしただけだろ」


「じゃあなんで執事科?制服だったじゃん!」

「当たり前だろ、誰が通学の時も執事の服装するんだよ」


それもそうか……。

執事科の制服は一般科の制服と同じだったんだ。


「でもなんで執事科に入ったの?執事になりたいなんて聞いたことなかったし、大和は頭がいいんだから、普通の勉強すればいいのに」


「……別に。気が向いただけ」


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