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あんなに人気になるなんて思わなった……。


ってそんなこと考えてる場合じゃない!

私はまずランクをあげなくちゃ!


いい行いをすればランクは上がるって先生言ってたし……。

よし!


私は職員室まで向かった。


「先生、ごきげんよう」

「ごきげんよう、どうなさったんですか?」


「次の授業で使う荷物をお持ちします」


「……次に行うのはマナーの授業。今日は座学ですので荷物はありません」

「そ、そんな……」


先生の手伝いをして、ランクをあげよう作戦が……。


「じゃ、じゃあ先生を教室までエスコートして……」

「変なことを言わないで、次の授業の準備をなさい。こんなところで遊んでいるのなら、また評価が下がりますよ」


「そ、そんな……っ」


これ以上下がったら、退学!


「失礼しました」


私は慌てて職員室を出ていった。


「走らない!」


柏木先生の声を残しながら……。

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