13
大丈夫。きっと大丈夫だ。
私はお弁当を持って近くにいるグループに声をかけた。
「あの……!一緒にご飯食べない?」
私が尋ねると、4人グループで固まっている女子たちは気まずそうに目を逸らした。
「私、一人だから入れてもらえると……」
そこまで言った時、二階堂さんがやってくる。
「ねぇ亜依紗ちゃんたち。わたくしたちと一緒にランチしましょう」
えっ。
「ぜひ!」
そしてその4人は二階堂さんたちのグループに向かってしまう。
その様子を見ていた二階堂さんはバカにしたように笑った。
「ふっ、Eランクのあんたに友達なんて出来るわけないでしょう?」
二階堂さんは笑って立ち去っていった。
なんでこんなヒドイことするんだろう。
私は二階堂さんに何もしてないのに……。
一人ポツンとお弁当を食べていた時。
──ガラガラ。
「失礼します、お嬢様」
誰かが教室に入ってきた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます