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入ってきた人は薄い銀髪で端正な顔立ちのモデルのようにカッコイイ人だった。
まるで王子様みたいで、多くの女子が目を奪われている。
その人は執事の服を着ていた。
ってことは執事科の人かな?
「わぁ……櫻井紫苑様よ」
紫苑様?
「白のナイトが執事科に行くって有名になってたもんね。本当、カッコいいわぁ」
みんなはうっとりとした表情で紫苑くんを見ていた。
確かにみんなが言う通りカッコイイ……。
「本日は、次の授業で使う名簿を預かりにきました。お食事中、申し訳ありません」
彼は深く頭を下げると、みんなはぽっと頬を赤らめた。
名簿を手に取ると、すぐに去って行こうとする。
そして私の目の前を通った時、彼は立ち止まった。
……ん?
私は不思議に思って顔をあげてみると、目の前には彼が立っている。
そして私の机の上にある大福を指さして言った。
「あの、これ……赤坂の和菓子……ですよね?」
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