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二階堂さんは先生に見えないように勝ち誇ったように笑った。
「この件は校長先生に掛け合います」
「ま、待ってください、私は本当に突き飛ばしたりしていないんです!」
必死に訴えかけるけれど、先生は何も答えず教卓へ立った。
「それなりの覚悟はしておくように。それでは授業をはじめます」
それから私の行動はすぐに校長先生に伝わり、私は校長よりEランクへの降格を言い渡された。
ま、待ってよ……。
Eランクって……次もし降格したら、私は退学になっちゃうってこと!?
二階堂さんはそれを見てニヤリと笑って去っていく。
どうしてこうなっちゃうんだろう……。
私はただみんなと仲良くなりたいだけだったのに。
──。
授業が終わり、昼食の時間になった。
お弁当を持ち、私は自分の机の上でポツリと座っていた。
さっきは散々な目にあった。
でもまだ仲良くなっていないのに、お菓子をあげようとするのが間違いだったのかな。
まずは話をしてからの方が良かったのかも!
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