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二階堂さんは床に落とした大福を踏んでしまい、後ろに尻餅をついてしまった。


「きゃあっ!」


倒れ込んだ時、ちょうど担任の先生が教室に入ってくる。


「今の叫び声は何事ですか?」


先生が私たちに尋ねた瞬間、二階堂さんは手で顔を覆った。


「……っ、。赤坂さんに突き飛ばされたんです……」


鼻をすすりながら、泣いているかのように声を詰まらせる。


ちょっ、さっきまであんなに意地悪なこと言ってたのに!


「家の和菓子を宣伝したいってみんなに押し付けてきて、みんな困ってるって伝えたら急にキレて、和菓子をなげつけてきて……」


「ち、違います!私は押し付けたりしていません」


「じゃあこの和菓子はなんですか?」


「それは……」


反論したかったけれど、先生の目は明らかに私を疑っていた。


説明することも出来ず、クラスの人もみんな私から目を逸らすだけ。


「赤坂凛音さん。お嬢様としてあるまじき姿ですよ!あなたはEランクに降格です!」


「えっ!」


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