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出来るだけいいランクの人とやりたいって思うけど、執事科の人もそう思ってるってことだよね?


だったらいいランクを取らないと。


「それではさっそくランクのバッジの授与を行います」

「えっ」


「このランクは、入学試験を元に決定したものです」


も、もう決まるの……?

入学試験、私……ギリギリだったからなぁ。


でも頑張ったし……なんとかなる、はず!


「まずはSバッジの授与です。二階堂麗華にかいどうれいかさん」


「はい」


二階堂さんが金色に輝いたバッジを受け取り、喜びの笑みを見せる。


「ありがとうございます」


彼女は丁寧に頭を下げた。


「Sバッジの授与は現状、彼女だけです」


すごいなぁ……。


「二階堂さん、すごい!」


「さすがだわぁ」


周りの子がはやし立てると彼女は巻き髪を揺らして誇らしげに言う。


「当然だわ。お父様が一番になりなさいって言っていたもの」


私のランクはなんだろう。

すごく楽しみだった。


「続いてはAバッジの授与。藤原香織ふじわらかおりさん」


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